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絵本の選び方

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知育に興味を持つとよく耳にする「3歳までに絵本1万冊」。 「せっかく読み聞かせをするならより良い絵本を…」と思うのが親心。 絵本選びの参考になる、さまざまな絵本の選書リストについ…
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家庭保育園「すくすく館」「なかよし館」と「くもんのすいせん図書2024」の重複絵本

今はもう販売中止となっている日本学校図書株式会社の「家庭保育園」。 知育界隈では「カホ」とも呼ばれていますね。 「IQ130以上の天才児が、83.55%の確立で出現する」として0~3歳向けの幼児教育教材として人気がありました。 教材としては第1教室~第6教室までありますが、第1教室は「こども図書館」とされ、70冊程度の絵本が教材の1つとして扱われていました。 良書ばかりと評判なので、同じく良書ばかりとされている「くもんのすいせん図書」と重複する絵本がないか気になり調べてみま

公文教育研究会選定「くもんのすいせん図書」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている「くもんの推薦図書」についてまとめました。 くもんのすいせん図書について「くもんのすいせん図書」は、公文教育研究会によって毎年選定されるもので、一人でも多くの子ども達を読書好きに育てたいという願いから、読書へのきっかけを与え、本への興味・関心、そして読書力を高めていけるように、読書運動に取り組むためのもの。 選定基準 優れた図書の中から、子ども達に人気が高く、内容的にも優れている本から650冊を選りすぐったもの。 各段階ごとの対

児童福祉文化財「こどもたちに読んでほしい本」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている児童福祉文化財「こどもたちに読んでほしい本」についてまとめました。 児童福祉文化財について児童福祉文化財は、こども家庭庁こども家庭審議会によって毎年選定されるもので、3つのカテゴリーに分けられ推薦されています。 絵本や児童書等の出版物については「こどもたちに読んでほしい本」 演劇やミュージカル等の舞台芸術については「こどもたちに見てほしい劇」 映画等の映像・メディア等の作品については「こどもたちに見てほしい映像・メディア等作品」として

全国学校図書館協議会選定「よい絵本」「えほん50」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている全国学校図書館協議会選定の「よい絵本」「えほん50」についてまとめました。 「よい絵本」「えほん50」について「よい絵本」とは 「えほん50」とは 「よい絵本」「えほん50」のちがい どちらも全国学校図書館協議会(全国SLA)が選定しているもので、2016年に「よい絵本」の選定が終了した後、それを引き継ぐ形で2019年以降毎年行われているのが「えほん50」の選定なのだそうです。 「えほん50」が1年間に出版された絵本から選ばれ

全国学校図書館協議会顕彰「絵本にっぽん賞」「日本絵本賞」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている全国学校図書館協議会顕彰の「絵本にっぽん賞」「日本絵本賞」についてまとめました。 「絵本にっぽん賞」「日本絵本賞」について「絵本にっぽん賞」とは 「絵本にっぽん賞」とは、1978年から1992年まで全国学校図書館協議会と読売新聞社が主催していたもので、日本国内で出版された絵本に贈られていた賞のこと。 「日本絵本賞」とは 「絵本にっぽん賞」の終了後、これを継承するものとして1995年から開始されたのが「日本絵本賞」で、絵本芸術の普

日本国際児童図書評議会選定「おすすめ!日本の子どもの本」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている日本国際児童図書評議会(JBBY)選定の「おすすめ!日本の子どもの本」についてまとめました。 「おすすめ!日本の子どもの本」について「おすすめ!日本の子どもの本」とは、日本国際児童図書評議会(JBBY)が2018年から毎年発行している、海外におすすめしたい日本のすぐれた子どもの本約100冊を選定したブックガイドになります。 もともとは、2015年から毎年発行されている英文で紹介する Japanese Children’s Books

子どものために「よい絵本」を選ぶ方法

知育に興味を持つとよく耳にする「3歳までに絵本1万冊」。 これは、公文式幼児教育の標語から抜き取られたもので、正式な標語は「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」です。歌を200曲覚えるくらい、読み聞かせを1万回してあげるくらい、子どもとことばを通じたコミュニケーションをすることが「賢い子どもを育てる」という意味なのですが、「せっかく読み聞かせをするならより良い絵本を…」と思うのが親心。 日頃から絵本選びに活用している絵本の選書リストをまとめてみました。 1.くもんのすいせん図

ミリオンセラーの絵本を一覧で確認できる「ミリオンぶっく」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている取次会社トーハン発行「ミリオンぶっく」についてまとめました。 https://www1.e-hon.ne.jp/content/cam/2024/millionbook.html 「ミリオンぶっく」について「ミリオンぶっく」は、書籍問屋の大手である株式会社トーハンが2006年より毎年発行している小冊子です。 各出版社のミリオンセラーの絵本(日本国内で累計で100万部以上発行された絵本)が全て掲載されており、全国の書店店頭で無料配布

93万人が選ぶ本当に読んでほしい絵本リスト「いくつのえほん」について

子どものために本を選ぶ際の参考にしている取次会社日本出版販売発行「いくつのえほん」についてまとめました。 「いくつのえほん」について「いくつのえほん」は、書籍問屋の大手である日本出版販売株式会社が2015年より毎年発行している小冊子です。 絵本のウェブサイト「絵本ナビ」の会員93万人が選んだ「本当に読んでほしい絵本」130点が年齢別にまとめられており、全国の書店店頭で無料配布されています。 長く読み継がれているロングセラーから、ここ数年で出版されたばかりの話題の絵本まで幅