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自分の短文書評まとめ

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140字以内に収めた短文書評を、こちらにまとめています。読書のご参考になれば幸いです! ちなみに、長文書評記事は別マガジンに置いています。
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記事一覧

お薦めの映画です。三島と全共闘の一触即発の討論会。学生運動の頃の雰囲気が画面越しから伝わり息を飲む。解説も非常に良くて、パンフレットも購入してしまいました。双方のフラットな姿勢には、互いへの純粋な敬意を感じる。「言葉が生きていた時代」と当時を振り返る元全共闘側には、凄みがある。

noname
3年前
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まだバラリとしか読めてないですが、いかに本を楽に読むかに焦点が当たってます。これは非常に画期的なコンセプトで、本が読めないときに読書しようとすると頭が重いのは、憂鬱を他所へ置いているから。この本ではその憂鬱と直接対峙しつつ対処法を探しているため、負荷なく読めそうです!面白そう。

noname
3年前

こちらもバラリとしか読めてませんが、私こういう本大好きなのですよね。心理学に魅せられる前は、社会学を専攻しようかと真面目に思っていました。貧困問題に興味があります。こちらでは、一人一人の物語を大切に取り扱っておられる様子です。きちんと読了するのが楽しみです。

noname
3年前
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失敗してから、河合隼雄先生の著書に触れるのが恐れ多かった(汗)。こちら言わずと知れた名著。『こころの処方箋』というタイトルが正に秀逸で、その名の通り読むだけで癒される本。また河合隼雄先生が仰るから説得性がある。私は(誰がより)「何を言ったか」派に立つが、この本はその限りではない。

noname
3年前
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タスクを終えゆっくり拝読しようと思ったが、本の山から呼ばれて、堪らずページをめくってしまった。毎度ながら斎藤環先生の文体には圧倒される。学術性と文学性と趣味性が見事に調和しておられる。面白く、また文章を書きたくなる。今日はこの辺りで、また続きを読むのが楽しみです。

noname
3年前

以前、初めてKindleで購入してみた書籍。こちらは、諸文学を基に河合隼雄先生が考察・分析されている。C.G.ユングは中年に起きる様々な危機を太陽の運行に見立て「人生の正午」と準えた。死ぬために生きる逆説のなかでこそ、危機を乗り越えられる。そうした励ましをいただくような本だった。

noname
3年前

そこでは、さながら囚人のジレンマのように共同体は正義の原理を考えるのだが、功利主義には至らないという。無知のベールのなかで人々はまず、「自分は抑圧された少数派かもしれない」と行き当たる。また、徹底した自由競争やリバタリアニズムを選ぶ人もいないと述べる。なかなか示唆深い。

ところで今日読んだ本。ロールズの部分。ロールズによれば、正義を考えるには平等の原初状態において、共同体がどのような原理に同意するかを問う必要があると考える。平等の原初状態とはそれぞれが階級、性別、人種、思想などを剥がされた「無知のベール」に立たされる場合に依る。

noname
2年前

で、必然性に関してはホッブズも言及しているんですね。自由と必然は等号となるものであり、欲求の強さと配置によって熟慮から経る行為は自由意志とも取れ、またそこには同時に逃れ難い必然性が宿っているとのこと(重田園江『社会契約論』ちくま新書)。自己責任論を根本から覆すような論調で面白い。

noname
2年前

ホッブズ問題について。まずホッブズのいう自然状態は、法もない無秩序な自由という名の権利が蔓延る状況を指す。内戦が続く地域は正にその渦中に居る。その中では誰かが武器放棄せねば争いは終わらないが、放棄した側から襲われる心配の為、誰も武器を手放せない。その囚人のジレンマ化が表題である。

noname
2年前
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