見出し画像

2D格ゲー勢が東方非想天則を始めて思ったこと

格ゲーを触ってからの歴は長いですが、今はたまに遊ぶ程度です。そのレベルの人間が書くことです。
あくまで主観に基づく内容です。「実際のゲーム内容はそうじゃねーよ、にわか!うすらハゲ!」と言ったオタクのようなを言われてもよく分からないのでご了承ください。
ここで言う2D格ゲーは大体ストリートファイターみたいなゲームのことを指します。空中ダッシュがあるようなゲームはほとんどやったことがないのであしからず。

東方非想天則で対戦を始めるまで

天則を始めたきっかけは、ストリートファイター6でも話題になっていたゲーム内自動実況。その祖であるsteam1500円で発売中のヤタガラスという格闘ゲームで知り合った同キャラ使いのプレイヤーが、「俺は萃夢想勢だ。天則もちょっとやっていた」と言っていたのを聞いて、控えめに言って頭の頂点から叩き潰してやりたいからと思ったからです。

ですがこの天則、今のこの時代にsteamも無ければDLC販売も無い。ディスクを買ってインストールするしか遊ぶ方法がないハードルの高さに早くも面倒くさくなって、もういいやとなるところだったが、頭の頂点から叩き潰してやりたいということを思い出して何とかディスクを買いそろえます。

僕はいっちょ前にニコ生で配信をすることがあるので、せっかくだからと天則のキャラ決めから配信をしたところ、古の天則オタクたちがワラワラと集まってきました。10年も前のゲームなのにです。

ストリートファイターの経験はあったのですが、空中ダッシュするようなゲームはあまり経験がないので、一番強いキャラならシステムにも愛されていてシステム理解も早いだろうという理由で西行寺幽々子嬢にキャラを決めます。
東方のことは「今日もいい天気」から始まる動画のことしか知らなかったので、どんな性格なんだろうと思い、この子はどんな人?って聞くと「強キャラ」「糞キャラ」「強キャラ」というコメントが返ってきました。違う、そうじゃない。

対戦をする前に、ゲームのシステムお作法をざっと勉強します。
天則には、射撃、打撃、グレイズという三すくみで、射撃>打撃>グレイズ>射撃となっているらしい。連立方程式が分からない僕でも何とかその意味は理解できました。CPU戦、基礎コンボもオフで試して何となくこういうゲームなのねっていう感じを体感して対戦へと向かいます

東方非想天則の対戦を始めてみて

僕はいっちょ前にニコ生で配信をすることがあるので、せっかくだからと天則の対戦配信をしたところ、古の天則オタクたちがワラワラと集まってきました。10年も前のゲームなのにです。

勿論最初から勝てるわけもないので、対人戦の雰囲気を掴んで相手のクソ技に笑っています。この技、サウザーで見た!みたいなのでキャッキャッと純真無垢な目をしていました。
さて、対人戦の雰囲気を掴む対戦を何日かしていてあることに気づきます。

東方非想天則は2D格ゲーの経験が活きない

これ、本当なのよ。
うぬぼれ120%ですが、多少は格ゲーに時間を費やしてしまったこともあるため、どのゲームもある程度で雰囲気、勝ちパターンを掴めます。勝てないにしてもラウンドとったりするくらいはできたりします。
ですが、天則は全くそんなことがない。ラウンドすらとれない。っていうか体力を半分も減らせない。相手の体力がファイナルファイトの後半に出てくる敵くらいあるんだわ。

天則対戦をやってみて、2D格ゲーやってきて活きた経験なんてレバーを後ろに入れるとガードになるくらい。それ以外はほとんど役に立たない。

発生7Fのしゃがみガード可能中段って何だよ。意味わかんねーよ。
弾を前ダッシュや突進技で抜けられるって何だよ。スト2の初代ブランカだったらカウンター2倍ダメージで大惨事だぞ。
仕方ないからこっちも弾撃ってみたら弾をダッシュで消しながら殴ってきやがる。弾は飛んで避けて対空で落とされるものだって小学校で習ったのにこいつらには常識が通用しない。異文化コミュニケーションをしているようだ。

発生7フレームの中段

特に意味分からないのが、ガード。天則のガードは今までやってきたガードの考えが一切通じない。
中段をしゃがみガード、下段を立ガードすると誤ガードとなりガードゲージのようなものが一個削れていき、それが5個削れるとガードクラッシュが起こるというもの
ここまでは分かる。大変分かりやすい。中段をしゃがみガードしてもダメージにならずガードになる。なんて初心者に優しいシステムなんだ。
なんて思ったら初心者に優しいなんてことは一切ない。一度掴まれたらガードクラッシュをさせられて、起き攻めでまた割られるの繰り返しだ。こんなところでSIRENばりの無限ループを見せるな。

2D格ゲーをやっていると、大体は攻撃>攻撃>何とか みたいなものをガードすると一旦距離が離れるので仕切り直しになる。ここで攻撃>投げっていう崩しで攻めが継続するものだが、投げを回避し相手の打撃をガードし続ければ基本的には仕切り直しになる。例外な連携もあるがそういうオタクな話は犬にでも食わせてください。

では、天則のガードはどうでしょうか。
打撃だけなら良いのですが弾という選択肢もあり、これをガードするとガードゲージが削れます。弾を撃つとジャンプキャンセルして打撃をかぶせることもできます。勿論弾をガードしているので、相手のジャンプ攻撃をガードするしかありません。
この弾をグレイズ(前ダッシュやハイジャンプ)しなければ一生打撃と弾の固めでループします。こんなところで阿万音鈴羽ルートばりの無限ループを見せるな。
弾の発生は大体が20F以下。これに反応するだけでも大変なのに、いつ弾が撃たれるか分かりません。弾を見ていると、打撃の中下だけでガードを割られる可能性まであります。

つまり、天則はガードし続けた結果仕切り直しになることはありえません。

じゃあ、無敵昇竜やガーキャンすれば良いじゃん。というのが2D格ゲー勢のごもっともな主張なんですが、ほとんどのキャラが無敵昇竜を持っていません。アドバシングガードやガーキャンもあるのですが、使用するためには運が絡み、できたとしても回数も有限だったりします。

一応、救済措置として回避結界というものがあります。ガード中に下やガード方向を入れながら特定のボタンを二回押すと、ガード硬直を消して上方向や後ろ方向へ移動することができます。
「これ、超強いじゃん。どこがガード難しいんだよ。お前が下手なだけだろ。二度と格ゲー勢名乗るな!バーコードハゲ!」と言いたくなるかもしれませんが、この回避結界、無敵がありません。
一応グレイズがついているので、弾には当たらず移動してくれるのですが打撃>打撃の間に回避結界をすると見事に食らいます。
つまり、早い話が打撃>射撃の間に回避結界をすることしか、ガードでなぶり殺される危機を回避する方法がありません。かなり難しいです。
では、運よく回避結界をして上方向に逃げました。これでようやく仕切り直しです。やったね!

とはいかないのがこの天則。
相手は回避結界を見てからジャンプで追ってきて殴ってきます。そう、回避結界で逃げたのに、相手はそれを見てから再度空中で固めを継続できます。そのままガードしているとあら不思議、また地上で相手の攻めをガードすることになります。
この事態を避けるために、空中で固められている最中に回避結界をしなければいけません。つまり、ここで二回も運ゲーに勝たなければいけないのです。これでようやく仕切り直しになります。残念ながら僕にはここまできません。

でも回避結界をしないと逃げられないんだから、やるしかないでしょ。運ゲーだろうとそれしないとガード割れて死ぬんだから。
その通りなんですが、この回避結界。ガードゲージの最大値を一つ消費します(時間で回復しますが、結構遅い)
デフォルトで5個あるのですが、上記の例をあてはめると二回回避結界が必要です。つまり、3個のガードゲージで相手と戦う必要があります。ガードゲージの最大値が回復する前に捕まったらほぼ終わりです。誰だ、なんて初心者に優しいシステムなんだなんて言ったボケは

こうなるともう触られないように逃げながら立ちまわるしかないんですが、まあ何やっても捕まえられる。そのくせ、こっちが三すくみで勝てる選択肢を出しても全部潰される。こっちはグー出してんのにチョキの二本指で拳を粉砕してくる感じ。
もうね、画面全体が危険領域なんですよ。安全地帯なんかないの。試合開始前のラウンドコール以外安全がない。なんじゃこのクソゲーは

僕がずっと思っている、対戦中の危険領域


東方非想天則はゲームとしてどうなの?

ここまで色々書きましたが、僕は天則というゲームは好きなゲームです。
特に、最近の格ゲーにありがちな、「安易な逆転要素が無い」というのは非常にポイントが高いです。
僕は格ゲーの逆転要素なんて必要ない、あっても少しで良いと思っているので、ここが天則を好きになった理由の一つです。逆転要素なんて初心者向けのシステムじゃないよあれ。

また、コミュニティにも助けられました。
僕はいっちょ前にニコ生で配信をすることがあるので、せっかくだからと天則の対戦配信をしたところ、古の天則オタクたちがワラワラと集まってきました。暇な奴らしかいません。
配信中、何これ?と聞くと教えてくれるし、お前ら暇なの?と聞くと恥ずかしげもなく、暇であることを教えてくれます。
時にはリスナー同士で喧嘩したり、配信中に配信そっちのけでIPを貼って野良対戦が行われるという学級崩壊のようなこともありましたが、こういう文化がある界隈はあまり見たことがなかったので、ゲラゲラ笑っていました。

対戦では、対戦初めて二日目の相手にダブルPを二連続とるような、ろくでもない奴がいたり、3rdヤンの星影円舞でガード不能を思い出させるようなクソ技を使ってくる人でなしもいました。多分配信していなかったらこのクソゲーは秒で辞めています。
僕より後から始めた人もちょこちょこいたようなんですが、皆すぐに辞めてしまったようです。こういう人も配信できていたら少しは違ったんじゃないかなぁと思いますね。

東方非想天則を二年続けて

ストリートファイター6でも話題になっていたゲーム内自動実況。その祖であるsteam1500円で発売中のヤタガラスという格闘ゲームで知り合った同キャラ使いのプレイヤーが、「俺は萃夢想勢だ。天則もちょっとやっていた」と言っていたのを聞いて、控えめに言って頭の頂点から叩き潰してやりたいからと思ったから始めた天則ですが、
流石に二年続けたら負けなしになりました。頭の頂点から叩き潰すことに成功しました。相手はコントローラ壊れたことがきっかけで一年以上やっていなかったんですが、勝ったので僕の勝ちです。
更に、先日オンライン2on2大会が開催され、そこに彼と出場できたことで、天則は僕の中で一区切りでも良いかなと思い、このnoteを書きました。
こういう言い方するとどうせ辞めねーだろって思われると思うんですが、別に辞めはしないです。普通に遊ぶだろうし、何かきっかけがあれば毎日配信するだろうと思います。ただnoteを書く区切りみたいなものです。

東方非想天則を今から始めるのは?

面白いゲームなのでオススメであることは確かなんですが、
・ディスクを買いそろえる必要がある
・新規で同じレベルがほとんどいない。天則に青春を捧げてきた奴らしか残っていない
・天則のような次のゲームも出てしまっている
等々、主観ではありますが上記の問題があります。
せめて、steamで出てくれるともっとお手軽に色んな人が遊べると思うんですよね。
ひそうてんそく のサジェストにsteamが二番目に出るくらいなのでかなり期待されていますよ。マジで頼むよ。

なんてことを書きましたが、ゲームとしての出来はとても良いですし、コミュニティも大体の人は良い人です。
一人で初めるのなら、配信したりコミュニティに入った方が長続きすると思います。
もし一緒に遊べる友人がいるなら、その友人を誘って是非天則を始めてみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?