横道世之介


こんにちは のなこです。
大好きな季節、春が近づいてきました🌸
だんだん日照時間が増え、暖かい日が増え、太陽も柔らかく降り注ぐようになるこの季節。
植物も芽吹き、世界が生き生きとしはじめる様子が毎年大好きです。


今日は私の大好きな本
吉田修一の「横道世之介」について。

横道世之介シリーズは今回の最終話を入れて3作あります。

『横道世之介』

『おかえり、横道世之介』

『永遠と横道世之介』上下巻


私はもともと、吉田修一さんの小説が好きです。何が好きかというと説明するのが難しいのだけれど、私の心の琴線に触れてくることが多いのです。心に強く訴えてきたり、何かを感じさせられたり、、

ただ、テーマが重たいものもあり深く考えさせられたり、感情を引っ張られることも多いので、作品にもよりますが、読み始めるのにはエネルギーもかかります。(全ての作品を読んでいるわけではないのですが)

その中で、横道世之介は比較的穏やかな気持ちで気楽に読める本です。


今日は世之介への愛を。
私は世之介が大好きです。

世之介みたいな人に会いたいという気持ちもあるし、世之介みたいな存在になりたいという気持ちもあります。こんな人がいたら世界はもっと平和になるのにな。

以前作ったわたしのミッションステイトメント(行動指針)に
「暖炉の火のような存在になりたい」というものがあります。

世之介は暖炉の火のような存在とはまた違うのかもしれないし、世之介についての感じ方は、受け取る人によって違うと思います。

でも、思い返したあとに心の中が暖かくなる感覚、物語の登場人物たちと同じく一読者である私にとっても、世之介はそんな存在なのです。
目立つわけでもなく、自然体で、でも心が暖かくなる。

『永遠と横道世之介』のなかで、世之介が困っている先輩にどうしたらいいか聞かれた際に「リラックスですよ」「この世の中、リラックスしてる人が一番ですから」と答えます。
それを読んで世之介の1番の魅力はそこなのかと私は感じました。
いつも自然体でリラックスしていて、どんな時もどんなことを言っても引かずにジャッジせずにリラックスしてそこに変わらずいてくれる。

そんな世之介はわたしにとって大好きであり、目標とする人柄なのかもしれないです。


今気づきましたが、永遠と横道世之介の紹介帯にも、リラックスの部分があげられていますね!


ここからはネタバレになります!

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本の中には世之介の人生の終わり方が描かれているので、もう世之介には会うことはできません。
あんなやつがいたなーと思い起こすくらい。それがとてもとても寂しい。
そして物語ももう最終話となったので、もう世之介の人生を知ることはできません。
でも、横道世之介という物語のなかで、世之介がイキイキと生きていたこと、それはずっと変わりないです。
だから、この本は私にとって大切な大切な本。

今日はそんな世之介への愛を。

ちなみに、映画『横道世之介』もとっても好きです!

こんな素敵な物語をありがとう。


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