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自分の成長をデザインする

受講者によって課題は様々

枚方市で授業づくりの研修会をしました。対面での研修は皆さんの表情がよく見てとれるのでやはりとても楽しいですね。
研修の冒頭でMentimeterを使ってどの程度子ども達がiPadを活用してるのかアンケートを取ったところ、ほとんどの人が毎日使っていると答えていました。また、どのような使い方をしているのかも答えてもらったのですが、情報収集や比較分析、表現活動など様々な使い方をしているようです。昨年まではプリントをデータ化して配布や意見の回収などが多かったのですが、バリエーションの幅が広がっているように感じます。少しずつ授業デザインをどうしていったらいいか模索している人が増えているように感じます。
とはいえ、受講者によって抱えている課題は様々なので成人発達理論の図を見せながら自分が何を学びたいと思っているのか意識して受講してもらうようにしています。

成人発達理論とは?

「成人発達理論」とは、「発達心理学」の一分野であり、人間の成人以降の成長・発達に焦点をあてた心理学の理論です。人間の知識やスキルを司る「知性」や「意識」が、成人以降も生涯をかけて成長・発達していくことを前提とし、人間の成長・発達のプロセスとメカニズムを研究し理論化したのが「成人発達理論」です。
左から右の軸が「水平的成長」と言い、知識の量的拡大やスキルの質的向上を指す軸です。これはiPadを活用した授業に置き換えると様々なアプリの使い方を知っているのかが指標になります。
下から上の軸が「垂直的成長」と言い、人間としての器の拡大や認識の枠組みの変化を指します。これは言い換えると上にいくほど視座が高くなるイメージとして捉えています。
直近の入試対策に意識がいっている先生であれば、いかに知識を詰め込むかに焦点が当たりがちですが、子どもが成長して大人になったときに社会で活躍するにはどうしたらいいかを考えるようになれば、主体性や汎用的スキルの育成を授業でどうやって伸ばすのかに焦点が当たるようになります。まぁ、自分も元中学校の教員なのでどちらも大事と思うのが親心ですが。

いくら、アプリの知識を増やしても垂直的成長がなければ結局は限定的な使い方にとどまってしまい、授業をデジタルトランスフォーメーションすることはできません。
逆もまた然りで、いくら視座が高くてもアプリに関する知識がなければ子どもたちが、iPadを活用しながら仲間と協働しながら、自分で学びとり表現していくような活動にはなりません。
なので、両軸を伸ばしていく意識が必要ではないかと思っています。

今回の研修では、両方に対応できるように、今の世の中やこれから社会がどのように変化していくのか情報提供し、皆さんで対話してもらったり、授業をプロジェクトベースの授業に変えつつ、ICTを活用して子ども同士で情報共有しながら話を深めたり、課題に応じてどのような表現ができそうか様々な事例を見せながら考えてもらいました。

研修の最後に、今回学んだことや今後授業でチャレンジしてみたいことをpadletを使って共有してもらいました。けっこう長文で、今後チャレンジしたいことを書いてくれている方々が多かったので、それなりに得たものがあったんだと嬉しかったです^_^

自分の成長デザインする

自分も成長発達理論の考えをベースにどのように成長したらいいかよく考えます。特に垂直的成長するためにどうしたら良いかよく模索しています。

なんとなくおぼろげに見えているのが、
なるべく多様な立場の人と教育について対話することです。自分の考えを相手に伝え、相手の考えを受け入れ、その違いはどこにあるのか、自分が気づいていない視点はどこなのかメタ認知することが大切だと感じています。
また、なるべく意識が高い人々が集まるコミュニティーに身を置くことも必要かと思います。熱く未来について考えている人たちの話を聞くことで、自分の襟が正されるというか、学ぶ意欲が刺激されます。
自分が成長していける環境をどのようにデザインしていくのかって本当に大切ですよね。
目の前の仕事に忙殺される気持ちもありますが、自分が成長するための時間を今後も確保していきたいと思います。あれ?これただの感想文やん笑

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