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ティダアパアパ〜インドネシア忘備録〜

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インドネシアのハントゥたち

視えないものの捉え方インドネシアは一万を優に超える島々があり、350もの民族が暮らす国だ。基本的にはムスリムが多い。けれど、イスラム教的な教えとともにその土地に深く根付いた文化の下暮らしている。 例えば、イスラム教には「幽霊」の概念がないらしい。イスラム教における怪異現象は、天使か悪魔か精霊によるものである。 だからこそ、『アラジン』では魔法のランプから出てきた何かが、幽霊でなく精霊(ジン)であったのだろう。 (アラジンはもともとは中国舞台だというのは今回は目をつぶろう……

ティダアパアパ〜インドネシア忘備録②〜

 前回、インドネシア渡航前のイメージと、インドネシアのタバコ事情を書いたが、今回はいよいよ空港を出る。前回のnoteは下記リンクから! けれど、①から読んでも②から読んでも特段支障はないです。 ジャカルタのタクシー バックパックを背負って空港を出ると、タクシーの客引きが声をかけてくる。「タクシー!」「タクシー! タクシー!!」ともかく、タクシーを連呼して旅人たちに手当たり次第に声をかけているのだ。現在では、ジャカルタの中心地まで鉄道が走っているが、数年前はまだその駅も工事中

ティダアパアパ〜インドネシア忘備録①〜

未知の国 2018年3月23日、0時を少し回ったくらい。わたしは、離陸前の飛行機の窓から見える空港の光を眺めていた。窓の外を見ながらも、未知の国への出発に怯えと期待でそわそわと手を組んだり、ほどいたり、隣の人の顔を盗み見たり。持ち前の落ち着きのなさを発揮していた。NH871便は、インドネシアに向かうANAの直行便だ。今では考えられないことだが、見知らぬ異国の地に行くのだから直行便でなければ不安だった。旅行には慣れていたものの、インドネシアに着くまでは何の不安もなく到着したかっ