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国語教育と生成系AI―ChatGPTを試してみたら【最新事例シェア編】を開催!

 今年7回目のChatGPTをめぐるオンラインイベントを開催しました。
 1時間+おかわりタイム1時間の合計2時間。盛況でした。

 会に先立って、議論されるであろう論点について、無料版のChatGPTに聞いてみました。
 短い時間にちょこちょこっとやりとりしただけですが、なかなか味わい深い対話となったので、以下にまるっと紹介します。

プロンプト1
生成系AIを使った高等学校国語科の授業アイデアを10種類提案してください。

以下は、高等学校の国語科の授業で使用できる10種類のアイデアです。
文学作品のディープダイブ:生徒たちに文学作品を選んでもらい、その作品についての詳しい研究を行います。作品の背景、作者の意図、文学的な手法などを探求し、クラスで共有します。
詩の表現力を探る:さまざまな詩のスタイルやテーマを学び、生徒たちに自分自身の詩を作ってもらいます。詩の表現力や感情を探求し、クラス内で朗読やフィードバックを行います。
読解力を向上させるためのディベート:生徒たちに特定のトピックについての記事やエッセイを読んでもらい、意見をまとめてディベートを行います。情報を批判的に読み解くスキルを養いながら、自己表現や論理的思考を促進します。
現代作家との対話:現代の作家を招き、彼らの作品や執筆プロセスについてのインタビューを行います。作家の視点から文学について学び、生徒たちの質問に答える機会を提供します。
文学の時代背景を探る:ある特定の時代の文学作品を選び、その時代の社会、文化、政治的な状況を調査します。生徒たちは作品と時代背景を関連付け、文学作品を通じて歴史的な洞察を得ます。
文学的な解釈と批評の分析:生徒たちに文学作品を読んでもらい、異なる文学的な解釈や批評のアプローチを学びます。生徒たちは自分自身の考えをまとめ、文学作品についての論文やプレゼンテーションを作成します。
クリエイティブライティングワークショップ:創造的なライティングのスキルを向上させるために、クリエイティブライティングのワークショップを実施します。ストーリーの構築、キャラクターの開発、記述的な文章の書き方などに焦点を当てます。
言葉の力を探る:言葉の力と表現の重要性についてのディスカッションを行います。具体的な例や詩、短編小説、スピーチを通じて、言葉の魅力や影響力を探求します。
文学と映画の比較:文学作品とそれを映画化した作品を比較し、それぞれのメディアの特徴や表現方法の違いを探ります。生徒たちは作品の変換過程や異なる表現手法について考えます。
マルチメディアプレゼンテーション:生徒たちに特定の文学作品や作家についての調査を行い、マルチメディアプレゼンテーションを作成してもらいます。ビジュアル要素や音声を取り入れながら、情報の整理と伝達能力を養います。
これらのアイデアは、生徒たちが文学と言語の力を深く理解し、クリティカルシンキングや創造的な表現能力を発展させるのに役立つでしょう。

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プロンプト2
生成系AIを生徒に使わせると、生徒の書く力が伸びなくなるのではないかと心配する人がいます。どう思いますか。

生成系AIを生徒に使わせることに関して、生徒の書く力が伸びなくなる可能性については一定の考慮が必要です。以下に、いくつかの観点からの考察を示します。
AIをツールとしての利用:AIを生徒に提供する場合、それをツールとして活用する方法を重視することが重要です。AIを単に文章の生成ツールとして使用するのではなく、生徒の学習をサポートするための手段として位置づけるべきです。AIを使って作成した文章を参考にし、それを元に自分自身で考えや表現を追加することで、生徒の思考力や表現力を促進できます。
批判的思考の育成:AIが提供する文章やアイデアに対して生徒たちが批判的な目を持つよう促すことが重要です。AIの生成結果を単純に受け入れるのではなく、それを検証し、疑問を持ち、自分の意見や考えを付加することが求められます。AIを使った文書生成の結果を討論の対象にすることで、生徒の批判的思考を養うことができます。
文学的な創造性の促進:AIが提供する文章を参考にしながらも、生徒たちは自分自身のアイデアや表現を加えることが重要です。AIがあくまで道具であるという認識を持たせ、生徒たちが自身の創造力を活かすことを奨励する必要があります。AIの生成結果を出発点として、生徒たちが独自のアイデアを発展させる機会を提供することが重要です。
フィードバックと指導の重要性:AIを使って文書生成を行う場合、教師の役割が重要になります。教師は生徒の作品を評価し、フィードバックを提供することで、生徒たちが自身の表現力や文章力を向上させる手助けをする必要があります。適切な指導とフィードバックを通じて、生徒たちはAIを使った表現に頼らずに独自のスキルを磨くことができます。
以上の点を考慮しながら、AIを教育の一部として取り入れることで、生徒たちの創造性や批判的思考を促進することが可能です。AIはツールとしての役割を果たし、教師の指導のもとで生徒たちの学習をサポートする手段として活用されるべきです。

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プロンプト3
生成系AIを使うことは、読む力を伸ばすのに役立ちますか。役立つとすれば、どうしてそう言えるのですか。

生成系AIを使うことは、読む力を伸ばすのに役立つ可能性があります。以下にその理由をいくつか説明します。
資料や文章の多様性:生成系AIは、さまざまなジャンルやテーマの文章を生成することができます。これにより、生徒たちは多様な資料や文章に触れる機会を得ることができます。異なるスタイルや視点の文章を読むことで、生徒たちの理解力や解釈力が向上する可能性があります。
文章の構造や表現の理解:生成系AIが生成した文章を読むことで、生徒たちは文章の構造や表現方法についての理解を深めることができます。AIが生成した文章を分析し、要素やパターンを抽出することで、生徒たちは文章の構成や表現手法を学ぶことができます。
批判的思考の養成:生成系AIが提供する文章を読む際には、生徒たちは批判的な視点を持つことが重要です。AIが生成した文章の信憑性や論理性を検証し、異なる情報源と照らし合わせることで、生徒たちは批判的思考を養うことができます。
文学的な知識の拡充:生成系AIを使って文学作品や詩を生成させることも可能です。生徒たちはAIが生成した文学的な作品を読むことで、文学の知識や文学的な要素についての理解を深めることができます。これにより、生徒たちの文学的な視野や解釈力が広がるでしょう。
ただし、生成系AIを使う場合には、教師の指導やフィードバックが重要です。生徒たちがAIが生成した文章を単純に受け入れるのではなく、それを批判的に読み解き、自身の思考や意見を加えることが求められます。教師の役割は、AIを使った読解のプロセスをサポートし、生徒たちがより深い読解力を発展させる手助けをすることです。

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プロンプト4
教師の指導やフィードバックが重要であることは理解できますが、その役割すら、生成系AIが果たしてしまうのではないかという考えがあります。どう思いますか。

生成系AIが教師の指導やフィードバックの役割を完全に置き換える可能性については、いくつかの観点から考える必要があります。
創造性と人間の視点:生成系AIはデータとアルゴリズムに基づいて文章を生成しますが、創造性や独自の視点は限定されています。一方で、教師は豊かな経験や個別の指導に基づいて生徒たちの成長を促すことができます。教師は生徒たちの個々のニーズに応じて適切なフィードバックやガイダンスを提供し、創造性を引き出すための指導を行うことができます。
コミュニケーションと人間関係:教師と生徒の間には特別なコミュニケーションと人間関係があります。教師は生徒たちとの対話を通じて、生徒の理解度や学習の進捗状況を把握し、適切な指導計画を立てることができます。また、教師は生徒たちとの信頼関係を築き、個々のニーズに合わせたサポートを提供することで、生徒たちの学習意欲や成果に寄与することができます。
文章の解釈と批判的思考:教師は生徒たちに対して文章の解釈や批判的思考のスキルを教えることができます。AIが生成した文章を単純に受け入れるのではなく、教師は生徒たちにその文章の背景や文脈を理解させ、独自の視点や意見を醸成する手助けをすることができます。教師の指導によって、生徒たちはAIが生成した文章に対して批判的な思考を働かせ、独自の洞察を深めることができます。
以上の理由から、教師の指導やフィードバックは依然として重要な役割を果たしています。生成系AIはツールやリソースとして活用できるものの、生徒たちの成長や学習の促進において、教師の存在と関与は不可欠です。

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プロンプト5
生成系AIを使って読む力を伸ばす可能性があることは理解できましたが、これまでのように教科書の教材や本を読むことでも十分ではないかという意見があります。生成系AIを国語科教育で読む力を伸ばすために使う場合、従来の方法よりも優れている点はありますか。

生成系AIを国語科教育で読む力を伸ばすために使う場合、従来の方法と比較して以下のような優れた点が存在します。
資料の多様性とアクセス性:生成系AIはさまざまなジャンルやテーマの文章を生成することができます。これにより、教科書や限られた教材に頼るのではなく、生徒たちは幅広い資料やテキストに触れる機会を得ることができます。AIを使うことで、多様な文章のバリエーションや異なる視点に触れることができます。
個別の学習サポート:生成系AIは、生徒たちが自分のペースで学習することを可能にします。生徒たちはAIが生成した文章を繰り返し読み、自分の理解度や興味に合わせて学習を進めることができます。また、AIが提供する文章に対して生徒たちが質問したり、疑問を持ったりすることもできます。個別の学習ニーズに合わせたサポートが提供されるため、従来の教材にはない柔軟性があります。
即時のフィードバックと自己評価:生成系AIを使うことで、生徒たちは即座にフィードバックを受けることができます。AIが生成した文章を読んだ後、生徒たちは自分の理解度や表現力を評価し、必要な修正や改善を行うことができます。これにより、自己評価と自己改善のプロセスを促進し、読む力を向上させることができます。
文章の解析と批判的思考の養成:AIが生成した文章を読むことで、生徒たちは文章の構造や表現方法、論理的な組み立てなどを分析する機会を得ます。AIが提供する文章に対して批判的な思考を働かせ、独自の視点や意見を醸成することができます。これにより、従来の方法では得られない視座や洞察を深めることができるでしょう。
以上のように、生成系AIを国語科教育で読む力を伸ばすために使う場合、資料の多様性、個別の学習サポート、即時のフィードバック、文章の解析と批判的思考の養成など、従来の方法にはない利点が存在します。これらの利点を最大限に活用することで、生徒たちの読む力の向上が期待できるでしょう。

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プロンプト6
高校生に生成系AIを使わせて、読む力、書く力を伸ばそうとする場合、教師はどのようなことに留意して授業をデザインすればよいでしょうか。

高校生に生成系AIを使って読む力や書く力を伸ばすための授業をデザインする際には、以下の点に留意することが重要です。
目標の明確化:明確な学習目標を設定し、それに基づいて授業をデザインします。読む力や書く力の具体的な向上項目や能力を明確にし、それに合わせた学習活動や評価基準を設けることで、生徒たちに具体的な目標を持たせることができます。
AIの活用方法の指導:教師は、生成系AIの活用方法や利用の目的を生徒たちに指導します。AIが提供する文章を適切に使い、それを読解し、分析し、自身の表現力や思考力を伸ばすための手段として使う方法を教えます。AIをツールとして使いこなすスキルを生徒たちに伝えることが重要です。
批判的思考と識別力の育成:生徒たちにAIが生成した文章や情報を批判的に評価するスキルを養うための指導を行います。AIの生成結果の信頼性や偏りについて考えることや、AIと人間の表現の違いについて識別する能力を育成することが重要です。生徒たちが自ら情報を評価し、適切な判断を下す力を身につけることが目標です。
創造性の引き出し:AIが生成した文章をベースにして、生徒たちが自身のアイデアや表現を追加する機会を設けます。AIが提供する文章をスタート地点として、生徒たちが独自の視点や創造性を発揮することができるようにしましょう。教師は生徒たちの発想を促し、個々のアイデアや表現を引き出すためのサポートを提供します。
フィードバックと個別指導:教師は生徒たちの作品やアイデアに対してフィードバックを行います。個別の指導や助言を通じて、生徒たちが自身の読む力や書く力を向上させるための具体的なアドバイスを提供します。生徒たちの成長を促すための適切なフィードバックメカニズムを確立することが重要です。
文学やクリエイティブな活動の統合:生成系AIを使って文学作品の生成やクリエイティブな表現活動を取り入れることも検討します。生徒たちはAIとの対話やAIが生成した文学作品を読むことを通じて、文学的な知識や表現力を発展させることができます。
以上のポイントを考慮しながら、教師は生成系AIを使った授業をデザインし、生徒たちの読む力と書く力の伸長をサポートすることができます。

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プロンプト7
読書感想文を書かせるような学習課題や作文コンクールのような制度は、生成系AIの登場で根本的な再考を迫られています。感想文や作文コンクールは、今後もこれまでのように継続すべきでしょうか。あるいは、廃止したり根本的にやり方を変えたりすべきでしょうか。

生成系AIの登場により、読書感想文や作文コンクールのあり方について再考する必要性が生じています。以下に、考えられるアプローチをいくつか提案します。
再評価と改善:読書感想文や作文コンクールの目的や評価基準を再評価し、AIの存在を踏まえた上で改善を行うことができます。AIが生成した文章を参考にしつつも、生徒たちの個性や思考力、表現力を重視する評価基準を設けることができます。生徒たちがAIをツールとして使いながら、独自の視点や意見を加えることが重要です。
AIを活用した新たな形式の課題:AIが生成した文章や情報を活用する新たな形式の課題やコンテストを創出することも検討できます。生徒たちにAIが提供する文章を分析し、それに対して自身の意見や解釈を付加する課題やコンテストを設けることで、批判的思考や創造性を養う機会を提供できます。
文学的な解釈や表現の重視:AIが生成した文章に依存せず、生徒たちの文学的な解釈や表現力を育むために、読書感想文や作文コンクールの枠組みを見直すことも検討できます。文学作品に対する深い洞察や独自の解釈、表現方法を重視する課題やコンテストを設けることで、生徒たちの文学的な知識や表現力を促進することができます。
多様な表現形式の導入:AIが生成する文章だけでなく、生徒たちが異なる表現形式を活用する機会を提供することも考えられます。例えば、ビジュアル表現や音声表現を取り入れた作品の評価やコンテストを行うことで、生徒たちの多様な表現能力を引き出すことができます。
これらのアプローチにより、読書感想文や作文コンクールを再評価し、生成系AIの登場に適応することが可能です。教育者や関係者が継続的な議論や改善を行いながら、生徒たちの成長と表現力の発展をサポートする形式を探求していくことが重要です。

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