朗読カノホモ
朗読劇「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」
9月4日公演を昼夜拝見させていただきました。
この物語は、腐女子と同性愛者の少年の物語です。
原作はこちら。
書くことを色々考えていたらすごく時間がかかってしまいました笑
9月4日(土)公演のキャストさんは、下記の通りでした。
安藤純役 廣瀬大介さん Twitter
三浦紗枝役 夏川椎菜さん
高岡亮平役 市川太一さん Twitter
小野雄介役 松浦義之さん Twitter
佐々木誠役 滝口巧さん Twitter
ファーレンハイト役 野上翔さん
※以下朗読劇の感想になります。物語のネタバレを含みますのでご注意ください。
とりあえず感想を。
「めっちゃ泣いた」
アホみたいな感想だがこれに尽きます。
私は原作を未読の状態で観劇したため、完全初見の物語でした。
安藤くん。廣瀬さん。
廣瀬さんはA3!の三角くん、プロセカの司くんとして声は知っていましたが、キャラでない朗読を拝見するのは初めて。初見の印象は「ほっそいな〜」でした。
いやほんとどこからその迫力出てるの??
私たち観客は、安藤くんを通して世界を見ていたので、彼の考え方がよくわかりました。
どうしようもないことが、辛くて、苦しくて、何度も泣きました。彼のことを思って、というと聞こえはいいかもしれないがそうではない気がします。私は彼と同じ境遇にはなれないので、完全に共感はできません。ただ、感情移入はできました。
三浦さん。夏川さん。とにかく可愛い。声はもちろんですが、表情で、動きで訴えかけてくる感じがありました。純粋に、素敵なお芝居だなと思います。
彼女にはずっと泣かされっぱなしでした。
最後の、「これで振ったのは私だからね」がとても印象に残っています。遠距離がムリ、って言うのももちろん本音だったと思うけれど、彼女の中でたくさんの葛藤があったんだろうなと思いました。
亮平くん。市川さん。THE 男子高校生!って感じで癒し枠でした。かわいい。めちゃめちゃいい子。
安藤くんがカミングアウトした時の、「純くんは純くんだよ」と言う発言、素敵だなと思いました。
気持ちを聞かれた時に答えられなかったところ、亮平くんにも色んな気持ちがあったんだろうな、と。多分気持ち悪い、と思う気持ちも多少はあったんだろうし、以前の「純くんがゲイなんじゃないかって」的な発言を思い出しちゃったのかもしれないし、なんで好きだった三浦さん譲っちゃったんだろうって気持もあったのかもしれないし。それでも彼の中ではやっぱり、「純くんは純くん」なのだろうな、なんて思いました。幸せになって欲しいですね。
小野くん。松浦さん。自分の感情に対してまっすぐな子なのかなって思いました。真っ直ぐぶつかってくる感じがとても良かったです。安藤くん視点でこの世界を見ていた私たちからしたら、小野くんは認めてくれない悪なのかもしれないけれど、彼の考えもまた正しくて。なんとも言えない感情を抱きました。
ファーレンハイト。野上さん。家に向かった後のシーン、衝撃すぎました。野上さんの声で15歳!?なんて思ったけど、よく考えたら安藤くんとファーレンハイトは直接会ってなくて、私たちは安藤くんを通してこの世界を見ていたわけで。彼のことを同年代だと思っていた安藤くんが思う『ファーレンハイト』だったとしたら納得だなと思いました。あんなに達観した中学生おらんやろ……
夜公演は、昼に一度見て物語の流れがわかったので、俯瞰してみることができたように思います。
余談ですが、私は現地でパンフレット、台本とともに原作小説を買いました。
原作を読んでみて、朗読劇では描ききれていなかった部分を知ることができ、とても面白かったです。読むことで腑に落ちた点もありました。
ずっと引っかかってた、小野くんの「男だろうが」と言う発言。正直、初めはこの作品でこのセリフを言っちゃうの?と思いました。小野くんは、男、女を割とはっきり分けるタイプだから仕方ないのかな、なんて思いましたが、小説を読んで思ったことがあったので書いておきます。
安藤くんはゲイで性自認は「男」。だから、小野くんのこの発言は何も間違っていなかったんだな、と思いました。もちろん、男らしさ、女らしさって何?必要なの?と思うこともありますが、私の中で勝手に、安藤くんは「ゲイ」だということしか頭に残ってなかったのです。ゲイはあくまでも性自認ではなく性志向。彼はしっかり「男」である、と言うことをわかっていなかったなと思いました。だから、責任を取ろうと動いた。そう言うことなのかな、と。まあ男=責任を取るってのもバイアスかかってる気はするけど。難しいね。
原作、本当に素敵なのでまだ読んでいない方は是非。
とりあえず最後に一言だけ。
亮平、君いい子すぎんか?
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