ロキのSeason2を見たらFreewillについて語りたくなった

ME%の絶対に大した原価率でもないリボンの髪飾りとか、あべのキューズモール(絶対大阪市内住みじゃないとわからないけど)のオリンポスで買う必要なんて全くないペンケースを沢山ストックして、毎週違う筆箱で中受の塾に通う、鶴橋から上本町までのたった近鉄で1駅分しかない定期券は通学用じゃなくて、通塾用だった。

メゾピアノとポンポの服を着れない子は、ピンクラテとラブトキの新作を着るけれど、ニコモの店頭プロモーションのおかげか、ナルミヤインターナショナルの服より何倍か高価に見えて、10歳の視点からあべのの109は今や芋くさい中学生の成長過程的溜まり場だとしか思っていないのに、天国に見えた。私が小学生から大学生になる間の6年とかちょっとで、109は憧れは愚か、Kオタの巣窟になって、LUMINEかPARCOか百貨店でしか買い物をしなくなって、109はストッキングがちぎれた時に買い替える場所になり変わっていた、私の中ではね。イオソノマオとケイトスペードキッズを難波の高島屋のキッズコーナーで外商カードの10%優待で親が買っているのに、ブランドタグにすら興味がない子たちはみんな帝塚山とか偏差値が40やそこらぐらいの女子校に行って、その子たちのママは大体離婚して、旦那が外で女を作っても大阪の中ではそれなりに地価が高いマンションに住み続けた。

寂れて中学受験塾と、落ちこぼれと教育ママの被害者だけが通う自習室付きの個別指導塾と、サラリーマンのための町中華と、高級マンションと、多すぎる美容院とペットショップだけがある(ように私は思ってた、ごめんね)上本町の中の卸の文房具屋さんで、リラックマのメモ帳を月500円のお小遣いから150円で買おうって一緒に画策していた友達も、一緒に1500円のワンカラーキッズネイルに夏休みにママたち帯同で行っていた友達も、今は何をしているのか、知らない。

ママ友と連まないうちの家系に入ってくる情報は、興味のない誰かの離婚、中受で気がおかしくなった同級生たちのその後、離婚、離婚で家賃が払えない話、離婚で納税証明がなくて家が借りられない話、旦那がうざいけど離婚はできない話、離婚、離婚、離婚。

たまに、カフェを始めた主婦ママの話、そのカフェのパンケーキがあんまり美味しくない話、離婚、離婚できない愚痴、遠い同級生のパパが癌になった話、同級生の弟はうちらの私立小学校のお受験に不合格だった話、離婚、離婚、また離婚。

子供の服は、17500円(税別)のTシャツ、キッズのモンクレールかタトラスで当たり前、パンはスーパーじゃなくて、DONQかパリで何かの賞をとったバゲットを売っているベーカリーの天然酵母。ファンデはSUQQUかクレドで、靴はChanel。参観日はバーキン博覧会、お得意様だから実績を作らなくてもバーキンが出てくる外商の個室で買い物をして、デパ地下でお刺身とRF1のサラダを買って帰る。マイルが貯まるから飛行機はいつもタダ同然で、中学受験の塾に300万円は課金した、ノートとプリントの整理をしてあげて、2個持ちのお弁当を小学6年生の日曜日特訓のために作る。

でも、離婚はできない、今の生活、子供、携帯とか親とか保険の契約、世間体、パート?いまさら?職場復帰って、もう20年は働いてない、子供のお受験と大学進学が心配、だから、離婚なんて、できない。子供の受験の出願はできても、離婚届の受理は怖くて現実的じゃない。

メゾピアノばっかり着てる子供はもうわかってる、イトーヨーカドーの1500円のTシャツを着てる子たちと自分は違うって。平気で外食して、外車に乗って、塾に行ったらみんなが平気で毎日違う服を着ていて、家には常にフルーツがある生活。今更違う場所には行きたくないって、思ってる。たぶん。知らんけど。

だから、結婚は女の墓場なのです。
終着点であり、地獄であり、終焉なのです。
自由意志を扶養のために生贄に差し出す契約なのです。


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