見出し画像

立ち止まりながら進んだ半年間

こんばんは、和です。

大晦日ですね。
とっっっても久しぶりにnoteを開いています。
書こう書こうと思いながら3か月が経ってしまいました。

2022年度上半期のインターンのことを忘れないうちに記録しておこう。

4月に撮影したユタラボ集合写真

今年の春、18年間過ごした故郷である島根県益田市に帰り、一般社団法人豊から暮らしラボラトリー(ユタラボ)での半年間のインターンがスタート。
卒業から3ヶ月経った今、私は何を感じているのだろう。

半年間の出来事や、その時々の頭の中を整理しながらなので、とっても長くなりそうな気がしていますが、気になる人は最後までお付き合いください。

4月、慣れるまでに時間はかかる

高校生までの18年間を過ごした益田。
知っている景色、知っている人、知っている匂い、知っている場所。
だけど春からの環境は全く違うもので、知らないまちに来たみたいでした。

今までもご近所さんに挨拶をするのは当たり前だったけど、
今日からはユタラボの人間として見られるんだ、とか。
場所は同じだけど今までとは色んな事が違ってくる。

4月は、とにかくそんな環境に慣れようと必死でした。
だけど、色んな場で感じる違和感やモヤモヤは無視したらだめだな、という感覚はあって、自分を見失わないように、落っことさないようにしていました。

5月、心が壊れかけた

ユタラボでの活動が楽しくないわけじゃない。
だけど、どうしても周りと自分を比べてしまったり、
色んな業務にどう関わればいいのか迷子になったり、
何のためにユタラボにいるのかわからなくなったり。

じっくり自分と向き合いうために1人の時間を取りたいけど、
毎日職場と実家の往復で、ずっと自分のもやもやを無視してしまっていました。
やらないといけないことも4月より格段に増えて、
そんな中で自分の時間はもちろん取れない。

少しずつ自分の心が壊れていくことに気づかずに、家もゴタゴタして家族とも溝ができていって。
何にも集中できないし、なんのきっかけもなく涙が流れてくることが繰り返しあって、でも普段通りののんちゃんでいなきゃと思って頑張って、今思うとだいぶ限界が近かったな〜と感じます。

母のひとことで話し合いの場が設けられて、たくさん話して、初めて過呼吸になるくらい大泣きして、少しずつ溝を埋めていきました。

初めてのワークショップ「DESIGN×妄想」

そんな落ちてた時期に、初めて自分企画のワークショップを行いました。
計画・準備不足を痛感しつつ、どうすれば自分が思い描く時間がつくれるかを経県をもって考えるきっかけになりました。

6月、自分の好きを再確認した

ものづくりって楽しい!を再確認したミナペルホネン展

自分の方向性に迷いつつも、北九州に帰って大学の友達と会ったり、美術館や博物館に行って芸術にたくさん触れたり、そんなことを通して自分の“好き”を再確認できました。

ユタラボが開催した色んな企画でたくさんの方とお話する中でも、ものづくりが好きだ。という気持ちは私の中のひとつの軸だとなんとなく気づき始めました。

7月、思いを届けるのは難しい

益田版カタリ場という、中高生と地域の大人が1対1で対話をして自分のありたい姿について考える授業があります。

7月、初めてメインで内容設計を行う立場として、母校の中学校のカタリ場に携わりました。
同じく同級生で卒業生かつユタラボのインターンの子と一緒に、どんな場にしたいか?生徒たちにどうなって欲しいか?などなど本当にたくさん考えました。

迎えた当日。私は人生紙芝居(自分の人生を紙芝居調で語る役)、相方は全体の司会として頑張りました。


人生紙芝居は、私の今までの中で大きかった出来事を通して伝えたいことをメッセージとして残しました。
どうしても全員に伝えなきゃ…!という思いが出てしまって、その難しさに直面していたけど、生徒たちからの感想を見ていると何人かにはちゃんと伝わっているようで。

全員に伝えないといけないわけじゃなくて、伝わる子1人にでも伝われば、それで人生紙芝居は存在意義があるのかもしれない。
そう思えてから、少しだけ、思いを伝えることの難しさの捉え方が変わりました。

8月、ひたすらつくる

2回目の、自分企画のワークショップを行った月。
2回目は鎌手地区で木の器を作っているうみかぜ工作室さんとコラボして、木の廃材を使って自分の好きなものを作ろう!という内容。

DESIGN×組み立て

1度目の反省を活かし、というより大好きな人たちと企画を作れることが嬉しくて、打ち合わせや準備、試作をたくさんして本番を迎えました。
それでも反省点はゼロにはならなかったけど、とっても楽しくて、出来上がった作品の数々を見ているとすごく嬉しい気持ちになったのを覚えています。
やっぱり私はものづくりが好きなんだなあ。

8月後半には、絵を描く人格ノンチャンピョンとして初めてポストカードを制作・販売しました。
自分が楽しくてつくったものを、可愛いと言って買ってくれる人がいることがとても嬉しかったです。

9月、嬉しいできごと

ユタラボで企画するマルシェにも携わっていて、9月はメインで指揮をとらせてもらいました。
色々大変なことはあったけど、みんなで協力しながらどうにか成功しました。

ひとつ嬉しかったことがあって。
小学1年生の息子くんがイラストを描いたポストカードを出店する予定だった親御さんから、前日くらいに「コロナが心配だから残念だけどやっぱり出店はやめておきたい」と連絡がありました。
作品の写真を事前に送ってもらっていて、その雰囲気がとても個人的に好きでぜひ出してもらいたいと思っていたので、「私たちが準備はするので無人販売か展示だけでもしてみませんか?」と勝手にご提案。
するととても喜んでくださって、当日無人販売で作品を販売することになり、無事完売!
何度もありがとうと言ってもらえて、本当にあったかい気持ちになったし、こちらこそありがとうございます、という思いでいっぱいでした。

小1画伯のかわいすぎる作品たち

私が卒業した後のマルシェにも出店してくれていたり、他のイベントにも私の名前をみて来ました!と言って参加してくれたり、本当に素敵なご縁をいただいたなあと思います。

そして引越し直前にコロナにかかりながらも、10月頭に無事ユタラボを卒業しました。
ユタラボメンバーからの素敵な動画をプレゼントしてもらってちょっぴり泣いちゃったりもしましたが。笑

今はまだわからなくても、いつかきっと良かったと思えるよ

ユタラボで過ごした半年間は、確実に今の私のどこかしらに影響を与えています。
でも今の私には、それをうまく言葉にできる気がしていません。

ユタラボでのインターンが3ヶ月経った時、大学の所属している研究室の先生に報告をしに行きました。

「どんな感じ?」

そんな風に軽く聞く先生に、「今はまだ正直、自分の力になっているのか、意味があるのかがわかりません」と本音を言うと、

「はっはっは!まあ今はわからなくても、何十年後かには絶対、行ってよかったなと思える日が来るよ。何十年後かには、だけどね。」
と笑って言われました。

尊敬している先生にそんな風に笑い飛ばされたことで、私の中で何かが吹っ切れた気がしました。
まだわからなくていいんだ。ただひたすら目の前のことを頑張ってみよう。
信じられる人の言葉だから、ずっと私の中に残っています。

今の私も、まだわからないなあと思っているので、また4月あたりに振り返ってみようかなと考えているところです。

ユタラボ最終日の記念撮影

2022年が終わるギリギリに4〜9月までの振り返りをするというおかしなマネを今年もしていますが、2022年の振り返りはもう少ししたらちゃんと記録しておこうと思います。

それでは、みなさん良いお年を!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?