2023.07.05

嵐は帰ってくるのだろうか。とふと、思った。

時は2023年。嵐がいない世界も3年目だ。ありがたいことにわたしには嵐以外にも夢とときめきを与えてくれるジャニーズが、自担たちがいるので嵐がいない世界でもそこそこ楽しく生きてる。

でも時折信じられないくらい胸が苦しくなるのだ。自分はなぜ嵐がいない世界をのうのうと生きてるのだろうかと。

幼い頃からずっと嵐一筋で、いやそれは嘘かも。一時期めちゃくちゃTOKIO好きだったし、V6のライブも行ったし。でも、自担と呼べる人は間違いなく相葉雅紀ただ一人だったし、好きなジャニーズは？と聞かれたら嵐！としか答えてなかった、無邪気で純粋だったあの子供だったわたし。

別に今の卍掛け持ちマン卍の自分が嫌いなわけじゃない。わたしが好きだった嵐はもう既に何もかも”持ちすぎていた”。そうじゃないジャニーズを推す楽しさを知った今の自分は割と好きだ。

薮宏太さんも、西畑大吾さんも、猪狩蒼弥さんも。Hey! Say! JUMPも、なにわ男子も、HiHi Jetsも。それぞれ別の「好き」を向けていて、決して同じ感情で推してるわけではなくて。どっちの方が好きとかいうベクトルで話すことはできない特別なひとたち。

でも、それでも、どうしても嵐の5人は圧倒的で、特別で、どうしたって勝てないのだ。その事実を時々突きつけられる。

たぶん、嵐への執着を取っ払うには嵐にかけた時間が長すぎた。それに尽きるのだと思う。

人生だった。間違いなく。我が家のアルバムには幼いわたしが5×10の松潤のミニうちわを嬉しそうに持ってる写真がのっている（わたしは元々松本担だったのである）。大型音楽番組があった次の日は、嵐ファンじゃない友達にも「嵐の新曲いいね！」って声をかけてもらえた。受験勉強の最中、活動休止の知らせを聞いて混乱しすぎてしばらく呆然として、理解してきてやっと涙を流せたこと。次の日、元担任がわざわざクラスまで来てわたしの心配をしにきた。

嵐はもう人生と呼んで差し支えない人たちだ。

もちろん嵐としてではなく個人で活動している今でも相葉マナブを見たりSHOWチャンネルを見たりできる範囲で応援はしてるけど、でも3年目になって否応なしにわかってしまった。わたしは多分嵐として活動してないメンバーに大して興味を持てない。音楽番組やライブでステージに立ち神格化する5人を見てこそ、バラエティーの5人を楽しめた。多分無意識にそういう節があったんだと思う。

全然関係ないんだけど、正直言って、今の相葉ちゃんの笑顔は笑ってはいるけれど、嵐といたときのあの笑顔を知ってると苦しくなるんだよ。久しぶりに過去の映像を見返したらそこにはわたしが好きな相葉ちゃんの笑顔があってすごい胸が苦しくなった。
そんなんお前の思い込みだろ？そうかもしれない。でも、わたしは、そう受け取ってる。そう思った。それでいいでしょう。
だからこそわたしは嵐として活動しながらバラエティーに出る相葉雅紀さんが好きだし、今の在り方はベストの形ではもちろんない。

今の活動休止というのは最後に嵐がくれた優しさなのだと思う。帰って来るかも、という淡い期待。嵐を過去に、思い出にさせないための仕掛け。
それがわたしはすごい好きだし、嵐が残した執行猶予に何も知らないふりをしてよっかるのも悪くないかな、なんて思ってる。

でも、一方で嵐自身の手で嵐を終わらせてほしい気持ちも正直ある。そうしないとわたしの中で嵐はいつまで経っても思い出に、過去にできない。もう世界には存在していないアイドルにいつまでも執着し続ける亡霊害悪オタクがまだ息をし続けることになってしまう。

結局なにが言いたいんだろ。わからなくなってきた。

わたしは多分嵐がすんごい好きですんごい執着してる。嵐が今の状態でいる限り、わたしは多分未練を断ち切れないし、その未練を抱えながら後輩Gを推していくことになる。
だからいっそ、その執着を、未練を、取っ払うために嵐という物語にピリオドを打つのも、ありかなと思った。数年前までは解散するくらいならずっと活動休止してて、と祈っていたのに。もちろん今もその気持ちはある。あー多分わたしはずっと嵐に対して矛盾した、アンビバレントな気持ちを抱き続けてる。続けてほしいけど、終わってほしい。終わってほしくないのに、続けてほしくない。そんな感じ。

この気持ちをどうにか解決する方法は嵐が復活するただひとつなので嵐5人におかれましては何卒ご検討のほどよろしくお願いします。