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「lyrical school tour 2022 “L.S.”」ツアーファイナル日比谷野外音楽堂公演

先日の2022年7月24日、ここ最近の悪天候が嘘のような素晴らしい晴天の日曜日にLyrical schoolが目標としていた日比谷野外音楽堂にて東京公演のツアーファイナルを行った。
同時に、2017年から続いていた現体制Lyrical school(以下リリスク)からminanを除いた4名が卒業するという、現体制ラストライブとなった。

個人的な話になるが、過去に何度か同様の卒業・解散ライブに参加したことがある。1999年のSPEED@東京ドーム、2000年のBlankey Jet City@横浜アリーナ。そして2019年のWHY@DOLL@浅草花劇場などなど。。

それぞれに共通して言えるのはやはり卒業・解散・ラストライブ独特の観客の情熱がライブ会場周辺に独特の高揚感・緊張感・そして哀愁が混ざったうねりがあるのである。現にBlankey Jet Cityの時はライブ終了後には全身レザー&シルバーアクセで武装した女子たちが泣き崩れていたり、横浜アリーナがモッシュ&ダイブで大変なことになっていたり、、

しかし、先日のリリスクの現体制ラストライブに関してはすこし上記の哀愁とはまた違った空気を感じた。当然、卒業の空気感はあったのだがどこかいつも通りのファイナルって感じも否めず。これはいい意味でなのだが、卒業ライブによくある各メンバーからの感謝のMCなどもなく、さらっといつも通り終わったので、まだ現体制リリスクが終了した実感がなく、それでいてとてつもなく素晴らしい光景をみたという感覚がいつまでも余韻を残しているのである。

実はアイドルグループが万全の態勢でラストライブを行うこと、っていうのがなかなかに難しいということもあるなと考えているのである。メンバー間の不仲、突然の卒業発表に伴いラストライブが行えない。野外ステージだと天候の心配などもあるし、とにかくいきなり解散発表から最終ステージも満足に見れず解散・卒業を迎えてしまうケースも多々あると感じている。

そんな中、リリスクの日比谷野音の現体制ラストについては、彼女たちが目標としていたステージで、満員のリリスクヘッズ(ファン)たちに見守られつつ愛に満ちた会場で、過去最高の素晴らしいライブを見せてくれたのである。そして心配していた天候にも恵まれて、マジックアワーとなる夕暮れにひかるサイリウムの海、スマートフォンのライトアップなど、日比谷野音でしか見れない素晴らしい光景をみて胸を打たれてしまった・・・素晴らしかった。。

今回のステージは現体制の集大成として、過去の3枚のアルバムの楽曲をたたみかけるようにメドレー形式で演じていた。リリスクのステージングはとにかく「自由」であり、ほかのアイドルグループとは一線を画す唯一無二のステージングなのだがその真骨頂を野音で見れた感じがする。

しかし彼女たちのステージは本当に夏が似合う。自分が初めて彼女たちのステージを見たのが2018年の「Negicco x lyrical school FREE LIVE Avec Summer Breeze @ Yoyogi Park」というフリーライブであり、これもまた夏休み真っ只中の代々木公園(土砂降り)だったのだが、そこから約5年、毎年夏といえばリリスク!というイメージで上野や所沢などの野外ステージで彼女たちを見守ってきた。

なんといっても本当に印象的だったのはなんといっても「LAST SCENE」という楽曲である。L.S.というアルバムのラストを飾るこの楽曲だが、まさにこの現体制卒業のテーマソングのような楽曲となっており、その彼女たちのシーンとリリック。そしてまさに日比谷野音で披露されることで完成形となる瞬間に立ち会えたようなものすごく貴重な瞬間だった。ブロックごとにメンバーカラーのサイリウムで彩られた客席に向かって、涙声でパフォーマンスするメンバー。ことあるごとに抱擁を交わすメンバーのシーンを、僕は一生忘れないと思う。

人生のうちで何度、今回のような素晴らしい瞬間に立ち会えるかわからないけれど、彼女たちの青春の1ページのハイライトに立ち会えたことを誇りに思う。ありがとうリリスク。。間違いなく世界一素晴らしいガールズラップグループでした。

ただし、現体制リリスクは終了を迎えましたが、リリスクはさらにパワーアップして続いていくと思うので、今後のリリスクの新章にも注目していきたいと思います。

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