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AIに勝つ! 強いアタマの作り方・使い方の原型(プロトタイプ)

この新刊の第3章「意味を読み取る力 ― 人間はA I を凌ぐ」の第4節、「人間の脳は徹頭徹尾、アウトプット型」の冒頭、「明確なゴールを設定する」の書き出しはこうなっています:

 先にあげた「段取り力」がないと、アウトプット(出力)がスムーズにいかないことがあります。恥ずかしながら筆者自身の例をあげます。

 はっきり、「筆者自身の失敗例」、と書けば良かったですね。失敗のポイントですが、3冊目の単著には、ベースとなった記事連載がなく、ほぼ1からの書き起こしだったことにあります。連載執筆のように、毎週、隔週などで、コンスタントにアウトプットを積み重ねていくと、リズムにのり、マラソンの疾走順応期のように、いちいち苦しいと感じずに、力強く成果を出し続けていくことができたのに、という後悔を表明しています。

 一方、1つの書物が担う「知識構造」(目次に反映します)、設計図としては、わりとしっかりしたものがありました。それが、IKUEI NEWS vol.82 特集 私たちが生きる「AIの時代」とは  への寄稿、「AI時代の働き方とは」です(紙のp.9, htmlのpage13):

https://www.dentsu-ikueikai.or.jp/common/degitalbook/vol82/html5.html#page=13

 小見出し6つが新著のアウトラインになっているではないですか!と出版社の編集者さんにも背中押ししていただきました。

「AI時代の働き方とは」小見出し    IKUEI NEWS vol.82

副題:AI時代は、夢や意思を持ち、
   人間ならではの「知能」を活かして働く

・昨今の受験生は本当に文章を理解して大学に入っているか?

・「なぜ」を問う力でAI時代を生き抜く

・人文科学、社会科学専攻の人は胸を張ろう

・「KY」なAIに論理で勝つ

・部活やバイトでの経験こそAIに勝つ修練になる

・「知識労働」から「知能労働」の時代へ 

奨学金を得て勉学に励む学生さんを思い切り応援する気持ちで書きました。上記の構想には、「人工知能が変える仕事の未来」「最強のAI活用術」ももちろん貢献しています。

 それ以上に、2016年7月、早稲田理工の新入生630名全員に向けて、石井道子教授(独文)のお招きでAIについて、AI時代の学び方、働き方について特別講義を行ったときに訴えたこと(特に「部活やバイトでの経験こそAIに勝つ修練」)がベースとなりました。その1年後、江戸川学園中高等学校で中高生数千名にむけて講演し、発したメッセージも取り入れています。

※中高生の感想文が6学年分6ページにわたって公開されています。中2と高1の感想文を見てみましょう:

いずれも大変すばらしい感想文というか、講演後、AIとの付き合い方、スタンスが既にブレなくなっているのを読み取れます。仲介業者さんによれば、講演後、校長先生が興奮気味に演者に駆け寄ってきて握手を求めたのは史上初とのことでした。

 延べ何万人の読者様、聴衆様の反応、質疑を通してテーマや表現を磨き、人間がAIと関わる際に本当に重要な留意点を絞ってきた結果、「AIに勝つ!」のプロトタイプができました。これまでに関わらせていただいたすべての方々に感謝いたします。


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