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コミュニケーション促進ボットにIoTカメラ他を授賞 ~ Line Boot Awards 2018 その1

 昨日のMA2018 とほぼ同時期にファイナルステージが開催されたLine Boot Awards 2018は、優勝賞金1000万! 従来のマッシュアップ、プログラミングコンテストより1桁以上高額で、他の賞も充実しており、さらには、海外を含む、遠方からの決勝戦参加チーム全員の旅費を出すという大盤振る舞いでした。最優秀賞は、ica ica(Ferdays)という、既に100万人以上がインドネシアで使っている、ゲームやって、新しい友達が探せるサービスを作ったチームと、なんと、LINEで「当番」を通知するサービスを作った高校生で分け合いました。え?優勝賞金は2000万になったのかですって? いえ、仲良く500万ずつ分けられました。

 そして、メタデータ人工知能API賞は、グループチャットのファシリテーションAIともいえる「■anna(あんな)」が受賞しました。

”会話に入りたいけどタイミングが…いつも同じ人たちだけが話してる…直接話したい人がいるけど勇気が出ない…など、グループLINEでモヤモヤを感じたことはありませんか?そんなグループLINEでの悩みを、annaがおせっかいで解決します。おちゃめなannaがいろんな人に話を振ったり、うるさい人を注意したり、みんなの発言を分析して気が合いそうな人を引き合わせたりします。”

 そして、2階層に整理された機能はこんな感じです:

・ツッコミ機能ーー・発言数の少ない参加者に発言を促す

         ・発言数の多すぎる参加者に注意する

・レビュー機能--・1週間の発言回数をグラフで見える化

         ・メタデータ社のネガポジAPIで発言の肯定的/否定 的傾向を表示

・つながり機能--・グループ内で気になる人とannaが推定した候補者とのマッチングを支援

 いまのSNSは多彩な進化を遂げていますが、コミュニケーションを加速しつつ、従来の人間関係の感覚、距離感など、心理的な抵抗が大きくなる余地も残しています。そのあたりをファシリテーターAIに埋めさせようというのは、道具としてのAIのうまい活用法といえるでしょう。

 比較的多い人数で開発してらしたのと、今後は、ユーザーの動きや表情をモニタリングしてファシリテーションの質、カバレージを拡大してほしいと考えたため、「ネットワークカメラ」を第一の副賞に選定。もう1つは、annaさんのお節介ぶり、小心な人に大声を出してもらう拡声器の役割を評価し、小型のメガホンを購入して贈呈いたしました。本当は、発言が多すぎて煩い人を黙らせるというピタリ同じ目的(ただし物理的、生理的に黙らせる!)で作られたSpeechJammerにしたかったのですが、市販されていなかったので断念しました!


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