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カラスは厄介者か?
カラスが好きで、でもうまく伝わらなくて、それで最近カラスウォッチングを始めた。
歩く姿、跳ねる姿、水浴び姿、、、
何か考えていそうで何も考えていなそうでもある表情、
どこに旅してもだいたいそこにいてくれる安心感、
一人でも平気なフリして仲間がいると嬉しくて鳴いちゃう性格、
カアというシンプルなコミュニケーション、
近くにいるのに実はあまりわかっていない生態。。。
そんな愛くるしいカラスを観察しに臨試の森公園に出かけたのだが、今日は非常に胸糞悪いものを発見してしまった。
臨試の森公園は目黒区にある公園で、わりと潤沢な自然が保全されている都会のオアシス的な場所である。グラウンドもかなり広くとってあり、老若男女、多くの人で賑わう懐の深い素敵な公園でもある。遊歩道もありつつ、大部分は木に囲まれているため、気軽に森林浴みたいなことも楽しめる。
そんな環境なので、カラスも寝床にしているらしく、夕方に散歩をすると三々五々していたカラスたちが次々に帰ってきて大合唱を始める。
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カラスはよく鳴くので観察するのは容易いのだが、よくみると、一箇所だけたくさんのカラスが集まっているエリアがあった。
その木の下に行ってみると、遊歩道からは気付きにくい、木々が生い茂った中に、小屋を見つけた。
そしてその小屋の中には、カラスが5羽はいっていた。
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小屋に近づいてみる。
頭上では、やたらと多いカラスが警戒するように僕に鳴きつけてくる。
小屋の中からは、数羽のカラスが興奮した様子で僕に鳴きつけてくる。
最初は、ケガをしたカラスを療養させるための小屋なのかと思った。
元気のないカラスが、トボトボ歩きながら僕から逃げていくだけだったからだ。
小屋の前まで来て、
ようやくそれがカラストラップであることがわかった。
逆三角形の天井でその谷の部分だけ開いている形状に、
生肉が吊るされていて中に誘い込むような仕掛け、
そして唯一の窓に針金が無数に設置されて出られな仕組みになっている。
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地獄。
中にいるカラスにとって、すぐそこはいつもの日常なのに、クチバシは小屋の外に出せるのに、もうその世界には出られない。
2羽は諦めたように、あるいは力が残っていないのか、ひたすらに動かない。3羽はイラついたように、あるいはそれが唯一の楽しみなのか、ひたすらに小屋の中を飛び回ってケンカしている。
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後で調べてみると、都のカラス駆除の一環で、そこに捕らわれたカラスたちは殺処分されるらしい。そしてこの中には囮のカラスもいるらしい。
東京都のカラスは、01年に3万6400羽、20年に70%減の1万1000羽。そして目標は、70年代以前の水準である7000羽程度とのこと。
そんなにカラスは厄介なのか?
いつも寝ている家に、仲間たちがいるホームにトラップを設置する。
公園を楽しむ人が通る道に、子どもが遊ぶ場所に卑怯な仕組みを作る。
そこまでしてこの5羽を駆除することが必要なのだろうか。
カラスをよく思わない人は多いし、知らない害もきっとあるけど、それでもこれはひどいと思う。
うまく共存できないものか。
そんなに厄介者なのかな。
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最後まで読んでくださいましてありがとうございます! 一度きりの人生をともに楽しみましょう!