東京21日目 20191026 友路有のモーニングと渡邉康利さん
朝から家を出て、赤羽の喫茶店「友路有(トゥモロー)」でモーニングを味わう。
コーヒーが美味しい。
トーストも美味しい。
とてもとても優しい味だ。
ひと言でいうと絶品モーニングだ。
今日の夜は渡邉康利さんのワンマンライブを観に行く。
東中野music shed yesさんでお会いしたjimmyさんもサポートギターとして参加されるということで楽しみだ。
「東京での恩人」。
渡邉さんは僕にとってそんな人と言える。
半ば勢いだけで東京に来た。
エマージェンザへの参加の切符だけ持って。
あてなんてなかったのだ。
渡邉さんは僕をいろんな人に会わせてくれたし、どこへ行っても渡邉さんを慕う人が多かった。
エマージェンザの予選も、当日ギリギリまで予定を調整してくれて本番応援に来てくださっていた。
告知してしまっていいのかわからないが(ていうか今のしちゃっているが)、10/31に新宿undergroundさんで渡邉さん主催のライブに参加させて頂くことにもなっている。
「せっかく東京に来たのだから、オープンマイクだけでなく、ブッキングライブも経験するといい」
というお気遣いからチャンスを頂く。
ホントに、もらってばかりだ。
優しさだったり、チャンスだったり、巡りあいだったり。
だから今日のワンマンライブを見に行けるのが本当に嬉しい。
1ヶ月という期限付きの東京滞在の中で、ワンマンライブを観れるというのはかなりの巡りあわせだと思う。
なかなかやれるものではないから。
本当に特別なものだから。
コーヒーのおかわりを注文する。
ものすごく小さなことだがたぶん人生初だ。
「喫茶店でモーニング食べて、あまりの美味しさにコーヒーおかわり」なんて。
土曜日とはいえ朝の九時前ということもあってか厨房は忙しそうだし時計をしきりに気にするスーツの男性もいる。
それでもこの喫茶店に流れる空気は一貫して穏やかでゆったりとしたものだ。
喫茶店の窓から外の景色と空を見上げる。
とても綺麗だ。
昨日の雨が嘘のように。
本当に良かった。
やっぱりライブは晴れていたほうがいい。
久しぶりに思った。「明日天気になれ」と。
あと1つ、僕は渡邉さんから大きな勇気をもらっている。
渡邉さんは約20年間もの間の活動休止を経験されている。
「もう遅い」
ついついそんな便利な言葉を使いたくなる。
音楽でも、暮らしの中でも。
でもいちばん大切なのは「今を生きること」。
出来れば笑って、楽しんで。
一生懸命だから、とまどい悩んだり汗を流したり。
そんなふうに生きていけたらいいな、生きていこう。
渡邉さんと出会ってから(厳密に言うと東京で再会して)、僕はそんなふうに少し前向きになれている。
僕が東京に来てから台風のこともあった。
何か1つ行動を起こそうとするとき、他の人に気を使ったり、世の中のここではないどこかに対しての気持ちを持たれていることで少し息苦しそうな渡邉さんの表情を見たときもある。
表現として正しいかはわからないがそんな姿を僕はとてもカッコいいと思う。
時々、まるで引き寄せられるようにして出会う芸術がある。
まるで自分のために書かれたように思える小説や歌がある。
僕にはたぶん必要なのだ。
必要だったのだ。
渡邉さんの「歌」が。
晴れてよかった。
夜が待ち遠しい。
夜が来るまでに、僕は僕のやるべきことを頑張ろう。
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