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レコード・マン -記録する人-/Taishi Nomura

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「記録の存在しない街、トーキョー」に送り込まれた一人の男。仕事のなかった彼は、この街で「記録」をつけはじめる。そして彼によって記された「記録」が、「まだ何者でもない人々」の未来を…
「それでもなお、未来を信じる人たちへ」 (1000円という値段をつけてはいますが全て無料で読むこと…
¥1,000
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2019年12月の記事一覧

パラレルワールド 10

               ☆    ミナトを離れたあとで僕は本屋に入ってみたり、レコ…

リアル 7

☆  起きて身支度を整えると僕は…

パラレルワールド 9

               ☆  彼女は仕事前の身支度をするため朝早くに部屋を出た。 …

パラレルワールド 8

            ☆  今夜選んだバーは「ブルシット」という名前だった。  部…

リアル 6

            ☆  ケイトさんの1回目のレッスンを終え、僕は再び新宿へ向…

リアル 5

           ☆  少し遅めにおきる。約束の時間は14:00だった。  少し早いが余…

パラレルワールド 7

           ☆  グリーヴァを出た後、食事もかねてアジトへ行こうかと思ったがやめておいた。  よく考えたら今日の朝行ったばかりなのだ。  僕はしばらく歩いて別のバーを探した。  多様性を失ってはいけない。  多様性を失うことはもっとも危険なことの一つであるということを僕は知っていた。  だから僕は別のバーを探してひたすら歩いていたが、アジトを見つけたときとは違い、なかなか見つからなかった。  それでも今夜にこそ行くべきバーがあるという確信だけをもって僕は歩き

パラレルワールド 6

               ☆ グリーヴァには自分と黒人のグループの他に客はいなかった…

パラレルワールド 5

              ☆ 目が覚めると外は真っ暗だった。 時計の針は19時を少し過ぎ…