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永井豪原作版:「デビルマン」のインパクト

ウィルスで世界が大騒ぎの昨今、「AKIRA」が世の中の流れを予言のように当てていると言われているが、ワイ的にはもう「デビルマン」の終盤近くの世界観になってきた気がするわ。ウィルス=(デーモン)ということはもちろんあるけど、それに対する絶望感と無力感を引き金にして人々がパニックになっていく様が似てると思うねん。人間の弱さを言い当ててる感じやな。

表題の〝「デビルマン」のインパクト〟とはもちろん漫画原作のあのストーリーのことや。当時の読者には恐ろしいほど強烈なインパクトを与えたと思う。ワイもその一人で、多くの人がそうであったようにワイもデビルマンは夕方放送のアニメから入り、「原作あるなら読んでみようかなぁ〜」レベルで漫画版を読んでみたんや。アニメのように緑色パンツ姿ではない、どちらかというと狼男のような下半身毛むくじゃらのデビルマンに違和感を覚えながらも読み進めて、結果あの展開、あのラストや。そりゃあ驚くわ。

衝撃的な原作だけあって「デビルマン」のリメイクは何作かある。それぞれ世間的にはいろいろな評価があるけど、それはまぁええとして…、やっぱり当時のインパクトを超える、再現するだけでも難しいんやろな〜と思う。やっぱり当時である。70年代にあれをやったインパクトには、それ以後どうやっても勝てんやろうな。

それでも個人的に、可能だとしたら、大友克洋の描く「デビルマン」って見てみたい。「童夢」「AKIRA」頃の絵柄で描く「デビルマン」はきっと新しいインパクトがあるかもしれへんって思ってしまうんや。

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