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飲食店の立ち回り方〜スターバックスコーヒー上級編〜 #4

エスプレッソとは

皆様、前回の記事を読んでカスタマイズ楽しんでいただけたでしょうか。


今回はカプチーノの材料の一つになっているエスプレッソについて説明します。

エスプレッソは専用のマシンを使って、極細挽きにした豆に蒸気で圧力をかけて抽出する非常に濃厚なコーヒーです。普通のコーヒー(ドリップコーヒー)との違いを箇条書きにすると

・極深煎りの豆を極細挽きで使用
・味も香りも濃厚でトロリとしたテクスチャ
・提供される時の量が少ない(1ショット約30cc)
・抽出時間が短い(30〜40秒)
・温度が低い(60度程度)
・表面にクレマと呼ばれる細かい泡の層がある

といったカンジになります。

初見殺し

エスプレッソはドリップコーヒー(いわゆる普通のコーヒー)と原料こそ同じものですが、出てくるものは馴染みのない別物と言えるため、初めてやってきたスタバでよく分からないまま注文し困惑するという「スタバの洗礼」を受けた人は少なくないと思います。ちなみに自分もその1人だったりします。

そういったイメージがあるせいか、スタバでエスプレッソをオーダーする人はあまりいないらしく、一時期メニュー表から消えてしまった時期があるほどです。

エスプレッソのカップ

自分なりに色々と調べたり、試したりして辿り着いたエスプレッソの楽しみ方を紹介します。

まず、スタバでエスプレッソを飲むならマイカップ持参をおすすめします。自分はついでにマイスプーンも持参しています。

理由はいくつかあります。

・エスプレッソの注文は非常に少なく、お店でのエスプレッソ用の小さいカップ(デミタスカップ)の用意が少ない
・砂糖の小袋を持ち帰れば、まったくゴミを出さずに退店できる
・あらかじめ砂糖を入れて渡せるので、パートナーさんの手を煩わせない(後ほど詳しく説明します)

こっちはお金を払っているのに、お客様なのに、何故そこまでお店に気を使わなきゃいけないんだと思う方もいるかと思いますが、自分の思う本物の「通」とか「マニア」と言われる人というのは、お店のことまで考慮できる人だと思います。

ですので、本当の意識高い系はスタバにノートパソコンじゃなくマイカップを持ってくる人達のことだと思っています。

エスプレッソのオーダー

レジに並ぶ前にやっておきたいことがあります。それはマイカップに砂糖を2袋入れておくことです。

エスプレッソは抽出後、すぐに飲むか何かに混ぜるかしないと、すぐに劣化し本来のおいしさを味わえません。スタバでは抽出して10秒以上たったエスプレッソは廃棄しているそうです。

また、エスプレッソには表面にクレマという細かい泡の層があり、ここにはコーヒーの香りが閉じ込められているのでなるべく壊さないほうがよいのです。

抽出後すぐに砂糖が混ざるようにするためにも、混ぜすぎてクレマを壊してしまわないようにするためにも、先にカップに砂糖を入れておくのをオススメします。

後ほど説明するマキアートやコンパナにしたときも、先に砂糖を入れておけば混ぜやすいです。

オーダーしてカップを渡した後でこれをやろうとするとパートナーさんの手間が一つ増えることになるので、先に自分でやるようにしています。

エスプレッソと砂糖

エスプレッソは溶けきれないくらいの砂糖を入れて飲むのが基本です。

ブラックで飲むとカカオ90%以上のチョコを食べたようなカンジになります。(苦味が好きな方には砂糖なしもオススメです)

スタバの砂糖の小袋は1つ3グラムなので、1ショット(30cc)に対して6グラムの砂糖を入れて丁度いいくらいの味になります。

クレマを壊さないように優しくまぜたら、数口で飲み切ります。

ほかのビバレッジでは味わえない、濃密なコーヒーの香りと味を楽しみましょう。

溶け残った砂糖はスプーンですくって食べます。プリンのカラメルのような味です。エスプレッソはコーヒー部分はおまけで、この溶け残った砂糖が本番という人さえいます。

エスプレッソのサイズ

エスプレッソのサイズは

・ソロ
・ドッピオ

の二つです。
独特の表記のため戸惑う人も多いのですが。要するにソロはシングルでドッピオはダブルです。

ドッピオのほうがお得ではあるのですが、自分はカフェインに酔いやすいため、いつもソロでオーダーしています。ですのでこの記事は特別表記がなければソロサイズでオーダーしたときのものと考えてください。

エスプレッソのカスタマイズ1

エスプレッソには専用のカスタマイズがあります。まずは濃度にかかわるものです。

・リストレット

リストレットは抽出の水の量を減らして短く抽出することでより濃厚な味にするカスタマイズです。ソロだとかなり量が少なくなってしまうのでドッピオでオーダーするのがおすすめです。

ただ、スタバで働いていた人に聞いたところ「正直かなり面倒」とのことなので、個人的にはあまりこのカスタマイズはしないようにしています。

エスプレッソのカスタマイズ2

通常、ミルクやホイップの追加は有料なのですが、エスプレッソはフォームミルクの追加とホイップクリームの追加が無料です。

・マキアート
・コンパナ

マキアートは少量のフォームミルクを、コンパナは少量のホイップクリームを追加するカスタマイズです。

マキアートはすごく濃厚なカプチーノといったカンジになり、コンパナはスイーツを食べている感覚になります。

エスプレッソのカスタマイズ3

ソースの追加やデカフェへの変更など、他のビバレッジでできたカスタマイズも(一部ですが)もちろんできます。

例えば

・エスプレッソソロ
・マキアート
・チョコソース追加(抽出前に)
・ココアパウダーを少量トッピング

こうすると「マロッキーノ」と言われる、スタバには存在しないビバレッジが出来上がります。(間違ってもスタバで「マロッキーノください」なんて言わないでくださいね)

エスプレッソでも、自分好みのカスタマイズを探して楽しんでみてください。

アメリカーノ

エスプレッソは量が少ないため、「甘いお菓子を食べながら、苦いコーヒーを飲んでゆっくり過ごす」という楽しみ方に向きません。

そんなときは普通ドリップコーヒーの出番なのですが、色々な理由から自分はスタバでドリップコーヒーをオーダーしません。

※理由は長くなるので別の機会に書こうと思います。

そこでおすすめなのがアメリカーノです。

このビバレッジはエスプレッソをお湯で薄めてドリップコーヒーくらいの濃さにしたものです。

ドリップコーヒーとはまた違った香りがあります。ショット追加をして濃いめにしたり、シロップ追加で香りを追加しても面白いです。

こうだったらいいのに

エスプレッソの本場であるイタリアでは、1杯1ユーロでエスプレッソが飲めるそうです。

それは「コーヒー=エスプレッソのこと」になってるくらいに文化として根付いていて、一日に何杯も飲む人がたくさんいるから成り立っている価格なんだと思います。

日本でもイタリアまではいかずとも、もっとエスプレッソを楽しむ人が増えれば、もう少し気軽にオーダーできるお値段になるのかなーと思ったりします。

そのために、微力ながらこういった記事を書いて、エスプレッソの楽しみ方を広めたりしています。

番外編に続く

スタバでエスプレッソたのむ人はあまりいないし、ましてやマイデミタスカップを持ち込む人はほとんどいないと思うので、良くも悪くも目立てますよ。

「素敵なカップですね!」なんて言われると、セールストークと分かってはいても嬉しくなるものです。

エスプレッソの楽しみ方が分かったら、こだわりの個人店なんかでもエスプレッソを飲んでみてください。スタバのものとはひと味もふた味も違いますよ。

次回番外編として書こうと思っているのは、スタバでコーヒー豆を購入し、家で抽出して楽しむ方法です。

元々スタバで豆を買ったことはなかったのですが、イートインができなくなっていた時期に試しにと購入してみたところ、予想外にハマってしまいました。

自分なりの抽出方法と合わせて、お伝えしようと思います。


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