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ウィーンまんぷく日記 2/369

 急いで荷造りしたので日本に重要な物を置いてきてしまった。そのひとつが薬である。ただ、薬のためだけに日本に戻るのも癪だから、ウィーンで購入できるかどうか確かめてみることにした。処方がないと手に入らない薬なので、ウィーンでも購入できないかもしれないけど、やるだけやってみよう。

 T-mobileにiPhone用のSIMカードを買いに行くので、そのついでに薬局にも寄る。処方箋の情報をメモしたものがあったので、簡単に英語に訳して持っていった。「もし大丈夫そうならこれが欲しいんだけど」とお願いしたら、「お医者さんから飲み方とかは聞いてる?病状は?」と聞かれて、答えたら購入することができた。SIMカードも購入できたので、これでいつでもどこでもネットと通話ができる(通話は別途手続きが必要だったが、その手続きがよくわかんないのでまたこんど聞いてみよう)。
 朝ごはんと昼ごはんを兼ねたものを近くのレストランで食べた。シュニッツェルと、前菜にウフマヨネーズのオーストリア風。何がオーストリア風なのかはあんまりわかんなかったけど美味しかった。

 昼寝をしてから、また追ってやってきたゲラを印刷するために大学近くのコピー屋さんへ。あとは生活必需品と家主さんにお家賃を払うための封筒とグリーティングカードを買いに行くのだが、なんとこのときに鍵を持たずに家を出てしまったから、みごとセルフ締め出しを食らってしまった。
 コピー屋さんでは、追ってやってきたゲラとMeldezettel(住民登録)フォーマットの印刷をしてもらった。記入して、ゲラもMeldezettelも明日出す。セルフ締め出し中は、イタリアンでラザニアとデザートを食べた。帰ってきた家主さんにお土産(中村藤吉のお菓子セット)とお家賃を渡して、Meldezettelにサインしてもらう。
 在外研究中のアパートメントの決め方はいろいろだと思うが、私の滞在先の大学には教員用ロッジとかはない。前回、夏に二月ほど滞在した際は日本の勤務先からアパートメントを貸してもらったが、今回はそういうわけにいかない。どうしようかなと思っていたら、受入教員の先生から、滞在する人を探している方がいるのでよかったらどうか、と斡旋していただいた。家主さんとのシェアに近い感じだが、私のことだから一人で暮らすといろいろうっかりをやりかねない(二日目にして薬を忘れ、鍵を部屋においてきた私だ)ので、こうしたお誘いをいただけるのはありがたかった。

 この日記を読んでくださった記者の方から、体調を気にかけてもらって、締切についても相談させてもらった。ありがとうございます。ライブ中のバンドマンよろしく「書き手に優しい○○新聞最高!」などと宣伝させていただきたいところでもありますが、こんなところで書いても全く貢献できないと思うので、自分の寄稿を魅力的にすることで貢献できたらと思います。
 あとは昨日の記事を見た方から、Twitterで「三日坊主で終わるんじゃないか疑惑」も寄せていただいた。多分そのうち、15-18/369 とかになるかもしれませんが、温かい目で見ていただけると幸いです。

 写真は、コピー屋さんで印刷し終わったあとに見た、ヴォティーフ教会の近くの桜。ウィーンもいろんなところに桜がある。

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