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ウィーンまんぷく日記 20-21/369

 世間はイースター休みですが、私は生活のペースが掴めてきました。

 そして世間はイースター休みですが、私は研究室へ。社会運動論関連のジャーナルとツーリズム関連のジャーナルを読んで、とりあえず流行というか掴みたいと思う。
 大学から研究計画書の提出を求められたので書いていたら突然やる気になってきた。計画書によって構築される、お得な性格……。社会運動関連は、やはり反緊縮の運動が事例として見られるようになったかなという印象。この辺、2,3年前は世界社会フォーラムとかオキュパイ(オキュパイ自体はレパートリーなので反緊縮にもあるし、反緊縮運動の「前史」となっている場合も多いけど)だったので、やはり対象の新しさがそのまま分析視角にも現れていて、運動の性質自体が変化したぶん、分析対象として制度化過程に言及するものも少なくない印象。よく知らないけどポデモスとかも政党化、制度化の話だもんね。ツーリズム関連はまだつかめてない……ツーリズムに関しても、一つくらい国際誌に投稿してみたいと思うけど難しいかもしれない。
 こう考えると、自分のやってることは古い、しかも中途半端に古いのかなあとも思う(博論を書いているとき、後輩に「富永さんまだG8サミットやってるんですか」と言われたこともあった……)。実際反グローバリゼーション運動は下火だし、そこに内在していたレパートリーや考え方はオキュパイや反貧困・反緊縮に引き継がれているわけだから、中身は3割新しく、7割は同じようなもので、だからこそジャーナルをそれほど苦労しなくとも読めている。ただ、現象をそんなに追っていいのかということにも少しだけ疑問がある。……こういう話は中途半端に書くとアレなので、論文できちんと書かないとですね。
 あとは、献本の送り状の文面について考えていた。今回は版元さんを通じてお送りするので、あまりおひとりおひとりに対してきちんとご挨拶できないのが残念。ただ、(それはお送りしている方とそうでない方とを問わず)多くの人との対話がなければ出てこない語りおろしの本だったし、実際、修正している途中で誰かの顔が浮かばないことがなかった。どの言葉が適切かと話し合った人たち、本や新聞記事を読んでくれた人の感想、講演の終わりに壇上に来てくれた人の質問。だからそういうことを送り状に書いた、つまりこの楽しかった思い出の「お礼」として、この本を送りたかった。

 椅子やベッドの大きさ・硬さがあまり合わないのか、身体がものすごく痛い。ツイッターなどで教えてもらったアイテムや方法を試してみるけど、眠った翌朝にものすごく痛くなるので、ベッドなのかなあ。大学の近くのマッサージ屋さんを調べたところ、東京や京都とたぶんそれほど変わらない価格でいけそうなので、行ってみてもいいかもしれない。ジムもそんなに高くないので、検討してみようかなあ。

 写真はリラックマのカレンダーです。「かわいいキャラは向こうにもたくさんいるけど、リラックマはなかなかヨーロッパでは見つからないだろうから」とお餞別にもらったものです。たしかにカワイイ。でも、祝日は書き換えておかないとなあ。

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