男はいつも、何かを待たせてると思ってるもの

お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません。

このフレーズ、日本のアダルトビデオ監督、村西とおる氏のキメゼリフ。2019年に彼をモチーフにした配信ドラマ「全裸監督」が公開された結果、瞬く間にこれをキメゼリフとして使うひと(男性)が増えた。

ただ、この「お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません。」はアダルトビデオ内で使われるキラーフレーズ。ということを頭において以降の文章を読んでいただきたい。

沖縄県沖縄市、IT会社社長、沈さん(55)の場合

沈さん(と書いてシェーンさん、と読みます)はFM沖縄の金曜の朝ラジオ「FINE!」のメイン男子パーソナリティ。
流暢な英語が表すように海外在住歴もあり、人生経験豊富でアニメやコンピューターに造詣が深い。Twitterで自分のことをtweetする人をもれなくエゴサーチしてあいさつやイイネを押す、かわいい女子には弱すぎるそして家族内ヒエラルキー最下位疑惑もある沈さん、そんな彼がテンション高くこのフレーズを使うのは10時台のアウトな皆さん紹介コーナー。

10時15分過ぎ、今週の投稿テーマに一番はまる名曲を聞かせた後に、その余韻をぶち壊すように「お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません。今週もアウトな皆様を紹介する時間がやってまいりました」と、投稿テーマに沿ってはいるが、あまりにもエロ過ぎて読めない常連たちのメッセージ、を読まずに人生経験豊富な沈さんのキレキレの突っ込みでアウト供養する。そのシメに彼の鋭い「エクセレーンス!」と添えて。

お約束物(特に男性が喜ぶネタ)が登場する時に、ニヤニヤしながら「お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません。」をキメゼリフとして使う。沈さんを含め、そんな使い方が主流なのたが、意外なところで使った方がいた。

福岡県福岡市、放送局勤務、近藤さん(当時 47)の場合

新型コロナが流行し始めた2020年、プロ野球もその煽りを受け開幕が2ヶ月半遅れた。
ようやく2020年6月19日にプロ野球が開幕。ラジオ中継の冒頭、彼はPayPayドームの(ホークス対マリーンズ)実況席から、こう放った。

「ラジオの前の皆さん、お待たせしました。お待たせし過ぎたのかもしれません…」

残念ながら、その時の音源を確認できてないが、この近藤さんはニヤニヤすることなく、丁寧に丁寧に重めの澄んだ声で伝えたはず…

この自分が選ぶ馬券以上にフレーズチョイスが地味にヤバい近藤さん、残念ながら今はプロ野球の実況はしてない模様。
今は、平日朝のKBCラジオの「アサデス。ラジオ」でメインとして、時には冷静なアナウンス、時にはハメをはずして周囲をヒヤヒヤさせている。

うん、わたし、これらの朝ラジオのリスナーなんだけどね♪



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