老いと類型

歳をとったせいか、歳をとると昔と同じようなやり方では物事を楽しめないと思うようになった。
動物園に行っても動物を見ていない。動物を通して、動物を見ている自分を通して考え事をしている。
この動物を飼う時は何が大変なのか、ここの掃除はどうやるのか、この設備は環境の何を真似ているのか、この動物は幸せなんだろうか
子供の頃は「動物がいる」という事が何よりも楽しかったはずだ。それ以前に動物園という空間が何よりも楽しかったはずだ。存在を楽しむ事がどんどん出来なくなっている。
街で変なものを見かけて「トマソン」だと思う、好きな感じのバンドを見て「たま」だと思う。
そういうつまらない分類ばかりをして、本来的な面白さから遠ざかっている昨今だ。