【回文〆日記】 #43 笹さんぽ
街で
願いごとの短冊が
吊るされているのを見かけると
そうか
もうすぐ七夕か
と気づく。
童謡「たなばたさま」の
歌い出しが
♪ 笹の葉さらさら
であることを考えると
七夕飾りは
笹でやるのが
一般的なのだろうか。
私は
竹やぶが多い
地域に住んでいるため
七夕飾りには
昔からもっぱら
竹を用いてきた。
ちなみに
両者の違いを
見分けるめやすとして
背が高くて太いのが竹
低くて細いのが笹
というほかに
生長とともに筍の皮がはがれ落ちるのが竹
皮がずっと残ったままなのが笹
というのも
あるそうだ。
近所の竹やぶには
本当に竹しかないのか?
じつは笹もあるのでは?
と思いたち
散歩中
観察してみることにした。
やはり
とても背が高いものばかりだし
筍の皮も残っていない。
まあまあ
見て歩いたけど
笹らしきものは
ないように思った。
やっぱ
竹ばっかか。
あきらめて
帰ろうとしたところ
道の傍らをふと見ると
筍の皮が残ったままの
細いのを発見。
おお!
きわめて笹っぽい!
おそらく笹!
今年は
七夕飾りをするつもりはないし
見つけたからといって
なんてことはないのだが
確認したかったものが
見つかって
ちょっとすっきり。
なにかを
探し求めると
求められた方からも
なんらかのサインが
放たれるのかもしれない。
キャ!笹の葉の囁き。
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