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【回文〆日記】 #35 弾丸トークの散歩



東京在住の幼なじみMから
ライン。

Mの実家は
私の家の近所なのだが
帰省しているという。

思いがけず
急遽
一緒に散歩することに。

連絡は
ときどき
取り合っているが

会うのはおそらく
数年ぶりだ。

コロナ禍が過ぎ去り
ようやく機会を得た。

我が家の
玄関前で落ち合い
さっそく
川をめざして
歩き始める。



かわらぬポップなおしゃれ


青空
春の花々
田植えの光景
涼しい風

とてもすがすがしい。

幼稚園で知り合い
小中高が同じで
共通の記憶が多いうえ
とても久しぶりなので
いくらでも会話が続く。

Mとの対話の醍醐味は
ばかばかしいエピソードや
くだらない妄想を
披露しあうこと。

中年の人間どうしだから
生活上の具体的なことも
話すには話すが

頭の中でわき上がる
へんなイメージや

起こったことに対する
独特な感想を

シェアすることに
お互い
重きを置いているような
気がする。


ウーパールーパーのキャップも似合っていた


今回のMの報告。

小4の子どもが
漫画キャラ
マッシュの顔に似せて
己の顔にペンで黒線を仕込み
そのまま
翌日の「6年生を送る会」に
参加すると言うので

「遅刻した人が
 ちょけても
 かっこわるいから
 早く寝て早起きしなさい」
 と言ったが

のちのち
他のママから
「そもそも顔に何か描いて
 登校すると
 怒られるのでは?」

つっこまれた件。

Mは
子どもの
遅刻は気にするが

黒線を引いた顔で登校して
怒られる可能性には
思い至らなかったという。

とてもMらしい話で
ひーひー笑いながら聞く。


今回の
私の報告。

こんだけ
バーチャルの世界が
発達してきたら
そのうち

バーチャル屁をこくとか

バーチャル膝軟骨がすり減った
バーチャルな痛みを
バーチャルサプリで緩和とか

そんなん出てくるんか?
なんて
考えることあるわ。

(私が知らないだけで
 もうとっくに
 存在するのかもしれない)

こんな話を
普通に聞いてくれるM。

頭に浮かんだことを
だだもれに
話しつつ

橋を渡って
川沿いを歩き
下流の橋をまた渡って
流れをさかのぼるように川沿いを行き
最初の橋の近くに戻って
坂をのぼり
高台の住宅街に帰り着く。

Mが今はまっている
ピクミンブルームで歩数をみたら
なんと12,000歩以上。

私と会う前の早朝に
すでに一度
散歩していたとはいえ
午前中にこの歩数!
と驚き合う。

得がたい
笑いの友と

たくさん歩いて
たくさん話して
腹がよじれた

ゴールデンウィーク中の
光まぶしい午前。


「いざ!」振る舞う、好きに。「いつも、トーク、楽ー!」友、ついに帰す。埋まる、不在。

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