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セフレ#11

「セフレと会うのって、ジムに行くのと一緒だよ。スポーツと一緒」

と言ってた友達がいたが、彼女は最終的に気持ちがのってきてしまい、恋に変換したら即セフレに逃げられていた。

女性に恋愛相談をされたとき、「かんたんに寝るな」と私が言うのは、女は、肌のふれあいですぐに気持ちがついてきてしまうやっかいな人が多いから。

最初の一回は対等なつもりでも、「会いたい」のが、身体目当てなのか、満たされたいのか、もしかして好きなのか、そんなもやもやが女が暇であれば暇であるほどまとわりついてくる。

男は、会って事後、もうきちんと割り切れているのに、女はそうじゃなくなってしまう。

なんて、フェアじゃないんだろう。

だから、女にできる唯一のことが、「簡単に身体を許さないこと」なのだ。

会うのが身体目当てでもそれはいいと思う。

顔目当てで付き合うよりは健全な気がするし、お金目当てで結婚するよりはピュアな気さえする。

ただ、身体と心を別で考えられなくなった時、破滅するのは大体女だ。

身体が欲しいから、身体も心も欲しいになり、最終的に、きちんとした関係で自分を認めてほしいになっていく。

欲しい、欲しい、欲しい。

それが募ると、バランスが取れなくなる。

即ち、男に逃げられるのだ。

質量がなにのに、気持ちは、とても重い。

セフレにいらないのは、好きという気持ち。

唯一、セフレから逆転する場合も、絶対こちらの気持ちを見せてはいけない。

気持ちを見せず、去る、ほかの男のモノになることを匂わせるくらいしないと、逆転はできない。

セフレから逆転したい時に、「ピュアな好きな気持ち」なんていらない。

というか、見せてはいけないのだ。

身体を差し出すのはたやすいけど、信用を取り返すのはとても時間がかかる。

ジムの様に割り切って身体の関係を持てたらそれはそれでいいと思うが、恋に落ちたら這い上がるのがとても難しいのだ。

女にとって、セフレという関係は、カジュアルではない。

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