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求める地獄#37

恋は求めるほど喉が渇くように焦がれて想いが高まりますよね。

手に入らなさそうなのに自分のものになる気がして不倫が楽しかったり、片思いが忘れられないなんてよくあることです。

今はアプリで繋がれて、孤独を感じにくい現代だからこそ、生身の人との関係を築く機会が減り、人との距離の取り方がわからずにこじらしてしまう人も多いのかもしれません。

実は20代の頃の私もそうでした。

個人的に大失恋してもうコンビニでお菓子を買い込んで、気持ち悪くなって吐いて、プチメンヘラ化。

「吐いたよ~うえええん~こんなにつらいよ~」と悲劇のヒロイン気分に陥っていました。

当然、元彼からは相手にされるどころかドン引きされて「で?」で終わり。

そんなわけのわからない求め方をしてしまった私が辛すぎて実践したのが、「求めない」こと。

それはもう、般若心経の様に唱えて、浮かんでは求めてしまいそうになるあらゆる雑念を殺していました。

少し前まで側にいた元彼に同じように受け入れてほしいと求める気持ち。

ダメな私も許して受け入れてほしいと求める気持ち。

全部嘘だと無条件に仲直りしてほしいと相手に求める気持ち。

その時は好きすぎてだなんて思ってましたが、これ、かきだしてみると

自分のわがまま全部のんでチョ★

っていう要求ですよね。

沢山泣いたけど、純愛でもなんでもなく、わがままたれてただけだったんだなーと今ならよくわかります。

でも、その時のおかげで相手に求めすぎる恋愛を卒業することができました★

…わけでもなく、同じようにすがっては逃げられを繰り返し、何度も修行の様に求めないを繰り返して20代を終えました。

そして、修行を重ね、求めないような女になりました。

で、求めないの先にあったのは、自立。

「自分一人で立てる」

恋愛でも求めない分有利になりましたが、実は自立も落とし穴があったのです。


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