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大人になる前の好きとかそういうもの #54

MIU404にハマってから、九重くん(岡田健史くん)の出てる中学聖日記が気になり、見始めた。

大人になる前の、むき出しの気持ちとか、嫉妬とか、妬みとか、注目浴びる気持ちよさとかを「ああ、もうこういうのって、私からはもうずっと遠くにあるものになったんだな」と思い知りながら見てました。

聖は、まだ「何者」かになれずにあがいている大人。だから共感できるところはまだあった。

大人になって、経験を経て、恋愛コラムニストとかになって、いろいろ答えというか、落としどころが解ってくると恋愛を傾向で割り切りがち。私はそうなってしまった。だから、純粋に「好き」にクローズアップして考えられるのが新鮮で楽しい。

同時に、「大人が中学生に」って視点でみたら、ドラマだからきれいだし、配役的にも見れるけど、眼鏡かけた男性教師が女子生徒にって、キャラを替えただけで嫌悪感しか持てないという気持ちにもなる。

そんな設定なのに、割と聖寄りで見れるつくりなのはすごいなぁ。

そんなわけで、最近ドラマにハマっている。アンナチュラル、MIU404にどっぷりハマって、MIU404に関してはDVDボックスもファンブックもサントラも買った。

そして、1ヶ月くらい綾野剛の出ている作品を見て、自分が好きなのは俳優の綾野剛というよりは「伊吹藍」で、役者ももちろんすごいけど制作陣のすごさに気付くようになった

これは、30代になって新しくできた「好きな」ものの気配で私はすごく、高まっている。大人になると、新しく好きになれるものになかなか出会えないから。

しかもそれが、「なんとなくおもしろい」なんていうロジックも何もない感覚からきていることがいい。大人になる前は、全部「なんとなく」で好きを選んで掴んできた。

大人になると「有益な」ことについ、囲まれてしまう。

そんな「役に立つかどうかもわからないこと」を好きになれるのは、本当に尊い。

しかも、文章にすることを仕事にしているのに、その全容がまだ言葉にできないのが最高だ。

これからゆっくり手繰り寄せて、考察して、自分の好きに触れ、分析していきたい。

全く、お金にも勉強にもならないけど、自分を知るための自分探しが34歳でできるのはちょっと楽しみだ。


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