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xAIとは: 宇宙を理解するイーロン・マスクの新会社はChatGPTを越えるのか

xAIとは

2023年7月に設立されたxAI(読み方: エックスエーアイ)は、2023年7月イーロンマスクによって設立された人工知能(AI)企業です。xAIの目標は、「宇宙の本質を理解し、宇宙における人類の役割を明確にする」ことです。xAIは、AIを活用し宇宙に関するデータと知識を収集・分析し、宇宙の謎を解き明かすことを目指していて、AIを活用して宇宙を探索し、人類が宇宙に移住するための技術を開発することを目指しています。


xAIは、イーロンマスクが設立した他の企業であるテスラ、スペースX、ニューラリンク、ザ・ボーリング・カンパニーのエンジニアや科学者たちによって設立されました。チームメンバーには、DeepMind、OpenAI、Google Research、Microsoft Research、Tesla、トロント大学で働いていた経歴を持ち、AlphaStar、AlphaCode、Inception、Minerva、GPT-3.5、そして GPT-4 などの分野における最大のブレークスルーと開発に携わりリードしてきた重要人物が加わっていると公開されています。https://x.ai/ 

ホームページには、「私たちの目標は宇宙の本質を理解すること。数週間から数ヶ月以内に情報を更新する。」と記載があり、メンバーのTwitterアカウントと一緒に紹介してあります。

The goal of xAI is to understand the true nature of the universe.
We will share more information over the next couple of weeks and months.

x.ai

ChatGPTのOpenAI創業に関わったイーロン・マスク

イーロン・マスクは2015年に共同創設者としてOpenAIの創業時に重要な貢献をしました。AIの研究と開発におけるビジョンとアドバイスを提供し、OpenAIの方向性を決定する上で重要な役割を果たしたと言えます。

また、イーロン・マスクはOpenAIの創業時に研究や開発のための資金を提供しました。その後もOpenAIに資金支援を行い、組織の成長と活動の推進に貢献しました。様々なメディアやポッドキャスト番組にも出演しAIの将来的なリスクに対する懸念を広め、AIの安全性と倫理に関する研究や開発の重要性を訴えてきました。

AIの危険性とリスクを警告してきたイーロン・マスク

イーロン・マスクはAIの将来的な危険性に関して繰り返し警告してきました。彼は、AIが人類の制御を超えて進化し、人間にとってリスクをもたらす可能性があると主張しています。ChatGPTのような生成AIが誤用されることや、偽情報の拡散など、悪用の可能性に対する懸念も含まれています。同時に中国でのジャック・マーとの対談の際には、AIは人間よりはるかに賢くなり、私たちの生活や健康、環境面においても大きく貢献することを述べプラスの視点も同時に主張しています。

OpenAIを離れChatGPTを批判する場面も増える

最近ではChatGPTのニュースが増えインタビューでOpenAIについて質問されると「私がOpenAIが存在している理由なんだ」という発言で注目を集めましたが、創業から関わってきたOpenAIを離れた理由としては、「ChatGPTがオープンソースではなく、クローズドソースだから」「OpenAIはNPO法人(非営利団体)なのにも関わらず今では利益を求める団体として活動している」からだそうです。

ChatGPTがオープンソースにしたくない理由

ChatGPTは、誤用や悪用される可能性があるという懸念があります。オープンソース化することで、悪意のある利用や不正使用のリスクが高まる可能性があります。OpenAIは、このような潜在的なリスクに対処するために、適切な管理と制約を保つ必要があると考えているとされています。ChatGPTはトレーニングデータに基づいて学習し、多様な情報を吸収します。しかし、オープンソース化によって、人種差別的な発言や偏見の表現など、倫理的に問題のあるコンテンツが広まる可能性があります。OpenAIは、このような問題を回避するために、コントロールされた環境での使用や監視を行うことを重視しています。

また、OpenAIはAIの研究と開発に多額の投資を行っています。オープンソース化により、商業的な利益を得る機会や競争優位性が減少する可能性があります。OpenAIは持続可能なビジネスモデルを確立し、AIの研究と開発を継続するために、適切な利益を追求する必要があると考えているとされています。

OpenAIの資金調達をする別会社OpenAI LP

OpenAI LP(Limited Partnership)は、OpenAIの商業的な部門および実施組織であり子会社にあたります。OpenAI LPは、OpenAIの研究成果を事業化し、AI関連の製品やサービスを提供するために設立されましたが、重要な目的の一つとして資金調達を積極的に行なっています。OpenAI LPは、AIの開発、製品化、展開に関与しており、AI技術を幅広い産業や領域に応用し、具体的には自然言語処理、コンピュータビジョン、ロボティクス、自動運転などの分野で活動しています。

OpenAI LPは、OpenAIの非営利部門と連携しながら、AIの利用に関する倫理的な観点や安全性にも配慮しています。OpenAIのミッションである「人類全体の利益のために、人類全体に利益をもたらすAIを開発すること」を追求する一環として、商業的な展開と社会的な責任を両立させることを目指していると言われていますが、OpenAIは実際にはイーロンマスクの言うようにオープンソースの非営利団体ではなく、クーロズドソース(透明性のない)のよくあるAIスタートアップとして活動しているのが現状です。

ChatGPTブームは長く続かない可能性

2023年になってChatGPTを追いかけるように登場したGoogleの生成AIチャットサービスBardも最近話題が増えていますが、ChatGPTとの違いは2021年9月以降の直近のニュースやインデックスされた記事、天気予報などGoogle検索の情報もいち早くデータとして活用されている部分です。しかしながら、質問に対する回答はChatGPTよりまだ精度が低く、現在は試験運転期間中のためしばらく時間をかけて学習していく期間が必要と言えるでしょう。

xAIがBARDやChatGPTにできない事をする

現在トップを独走中のChatGPTとGoogleのBardですが、この生成AIはビジネスモデルとして再現性が高く今後競合する企業によるサービスが急増する可能性も考えられます。また、APIを利用して自社のウェブアプリに導入する際も高額な料金を請求されるため、自社開発する企業も増えてくるかもしれません。

世界ではオープンソースな会社が注目されている

ChatGPTとBardはクローズドソースですが、最近ではオープンソースのHuggingChatも密かに注目を集めています。NvidiaでAI研究を行っているジム・ファン氏によると

「HuggingFaceはGoogle Play Storeになる素質を秘めています。次のステップはHuggingChatのアプリケーションの開発です」

ジムファンtwitter

と述べています。同時に、Twitterを買収しオープンソースにこだわるイーロン・マスクも当然xAIをオープンソースとして開発し運営していくことは間違いないでしょう。欧米では近年プライバシーやセキュリティ、そして透明性などがトレンドになっています。それは、私たち個人のデータが企業にどのように利用されていくのか疑問視する声が高まっているからです。

おまけ: イーロン・マスク"X"へのこだわり

スペースXで知られる”X”に続いて今回の新開社”xAI”のウェブサイトドメインはx.aiです。イーロン・マスクは世界初と言われるオンライン銀行x.comを創業し、後にPayPalと合併します。

2017年7月15日にこのx.comドメイン買い戻し、その理由を「感情的に大きな価値があるため」と語っています。The Boring Companyのリダイレクトされていますが解除され、x.comにアクセスすると現在でも左上にXと表示されるだけのウェブサイトが残っています。

イーロン・マスクは全ての事業に一貫性を持たせようとしている

新しい銀行と金融のあり方を模索し始めたx.comと初期のペイパル、イーロンは手数料が安く処理速度の速いドージコインや仮想通貨の分野に監視を持っていることでも知られています。そして宇宙事業のSpaceX、スターリンクは火星への移住計画と宇宙からのインターネット回線接続、そしてAI電気自動車のTeslaとも連携するでしょう。iOTの進化した脳にチップを埋め込むニューラリンクも人間が常にインターネットとつながる状態になり、そしてAIを活用することも視野に入れているのは想像に難しくありません。

イーロンは様々な機会に「私たちはスマホの一部となっている」「人間はサイボーグになる」「私たちはAIと一体になる」とも発言しています。xAIのホームページにも、

We are a separate company from X Corp, but will work closely with X (Twitter), Tesla, and other companies to make progress towards our mission.

x.ai

xAI(弊社)はX社とは別会社だが、X(Twitter)やテスラその他の関連企業とミッションを共有し成長すると記載されています。ちなみにTwitter社はイーロンが買収後上場企業では無くなり、実際には法人格としては存在しておらずXと合併している。xAIがChatGPTと比べ優位に立つ可能性としては、OpenAIの創業に貢献したイーロン・マスクが設立しただけでなく、その領域の専門家が多く在籍しており、また日常での私たちの会話や思考が詰まったツイートがデータ材料の一つになるとも予想されます。これはGoogleのBardにも言えるかもしれませんが、twitterのデータはTwitter(現在のx)が所有しており、リアルタイムで何気ない本音や思考を投稿している現代人が多い今では予想ができないくらい強力な要素の一つであると言えます。

GAFA後にChatGPTが人類に多大な影響を与えるのではと思う人も多いかもしれませんが、生成AIビジネス一つとっても競合する企業は増えていき、しかしながら様々な事業を展開するイーロンマスク帝国が誕生する日がやってくるかもしれません。それが吉と出るか凶と出るか予測するように、イーロンマスクの発言には揚げ足を取ることも難しいくらい、透明性があり人類の幸福と進化に貢献するビジョンが多く詰まっています。

金融、移動、住居、健康、ビジネス、ライフスタイル、GoogleやAmazonがなければ私たちは生活できなかったように、近い将来”X”に頼らなければ不便な日常がやってくるかもしれませんね。


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