見出し画像

間違えて覚えていた

 自分の日本語に自信がなくなることがあります。言葉を間違って覚えていて、気が付かずに長い間使ってきたことに気付く時です。

 私がまず気づいたのは、花の名前、クレマチス。

 最近まで、「クレチマス」だと思っていました。

 あと長い間、喧しい「かまびすしい」を「かびすましい」と思っていました。

 「喧しい」の場合は3音節間違えていて重症です。

 このような言い間違えを「音位転換」というそうです。

子どもがよく間違える。「タガモ()」「すいせんかん(潜水艦)」「ふいんき(雰囲気[1]」「ガジャイモ(ジャガイモ[2]」など。(中略)
新しい: アラタシ → アタラシイ
山茶花: サンザカ → サザン
映日果: エイジツカ → *ジチク → イチジク※ただし「イチジク」の語源には異説もある。
舌鼓: シタツヅミ → シタヅツ
秋葉原: アキバハラ → アキハバ

ウィキペディア

 とすると、「クレマチス」をそのうち「クレチマス」、「かまびすしい」を「かびすましい」という人が多くなれば、間違えが正当な日本語になるのかもしれません。

 ちなみに、うちのカミさんは20歳代後半から日本語を勉強し始めて、今では問題なく話せるのですが、言葉によってこの音位転換をしてどちらが正しいかわからなくなるそうです。

 時々、右左「みぎ、ひだり」を「ぎ、だり」とします。対となる言葉の頭を音位転換するのですね。

 今は昔の話ですが、私の髪の毛が後退して、顔が大きくなりだした時に、ひげ生やしたら似合うかなぁとカミさんに相談したことがあります。

 カミさんは「いいじゃない、似合うかも」といって、「げ、やしたら」と勧めてくれました。

 ひげを生やすのはあきらめました。

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?