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入念に準備して全て捨てんのさ

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。2024年だ。攻殻機動隊(S.A.C.)的に言うと、笑い男事件が勃発する年。これから好きな作品の描いた未来を追い越し続けるのか・・・ちょっぴりさみしい。

 2024年どうするか。僕は「備」でいこうと思う。毛筆の線から、幼少期に嫌々書道に通っていたことが滲み出ていている。まったく上達しなかった。

入念に準備して全て捨てんのさ

快速特急楽園行 - 山田大介

 昨年リリースした「快速特急楽園行」でも歌っていたこと。頭で考えて何かしている時の山田大介を僕はあまり好きじゃない。なんかうまくやろうとしているのがはみ出てる。そうなる時は大抵、準備不足。備えがないから取り繕おうとする。振り返ってみても、その時の言葉や行動は胸に響かないものが多いように思う。

 しっかり備えていると不測の事態も楽しめた。例えば2023年12月に下北沢CCCで行われた"harumine"というパーティー。この日はヒロカくんの客演で参加。リハーサルで、マイクを使うと思ったように音がお客さんに届かないことがわかった。(その時の環境や、自分たちの知識不足が原因だ)それならば、と。マイクなしの地声でライブをすることにした。

 これが大当たり。コードなしで両手が使えるもんだから、どう動いてもいい。とにかく楽しい。そんで、隔てるものがないからなのかお客さんに言葉が伝わっているような気がする!自分は、こんな方法でラップするのが合っているのかもと思った。実際に終演後、見てくれた人に「とてもよかった」と声をかけてもらえた(めちゃくちゃに嬉しかった・・・謝謝)

 誰かに呼んでもらってライブをできること自体が貴重な現在の僕にとっては、ひとつひとつのライブが大事だ。何より楽しくて仕方ない。本番はビリビリ痺れる。最高だ。その本番のために試行錯誤をする。備える。実際にライブでやってみようとすると、毎回と言っていいほど必ずどこかで想定とは違うことが起こる。そんで備えていたものを捨てて、場の流れに身を任せると、想像を超える瞬間が生まれる。その時、その場にいる人と、とんでもない興奮と感動を共有できているように感じる。あれは最高だ。最高って言い過ぎだけど最高だ。

 「捨てるなら備えって意味なくね?」と思うかもしれないが、それは違うと思う。備えておくことによって、選択肢を持つことができて心に余裕を持つことができた。だから楽しめていたんじゃないかなって思う。選択肢は多い方がいい。何事も

 そんなこんなで「備」と掲げてはみたものの、昨年とやることは基本的に変わらない。日々コツコツと積み重ねる。目の前のことをひたすらに。せわしなく、何かと大変な日々の中、自分の時間をつかってライブに来てくれたり、音源を聴いてくれたお客さんに「来てよかった〜〜〜聴いてよかった〜〜〜」と思わせる。

まずは、1月20日(土)に開催する「直感 その2」だ。Ring Ring Lonely Rollssとの2マンライブ。"還199秒"につづく新曲も披露する予定。

チケットは、あと10弱でソールドアウト。ぜひ予約して遊びにきてほしい。

 2024年の山田大介をよろしく。いい感じなれ〜

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