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秋10句 この一本には秋薔薇の自覚がない 轡虫ざらりとしたるほど暗き 名前忘れたが食べない…
夏10句 銃刀法違反だ水でっぽうちゃちゃちゃ 蟇の舌恐竜の舌僕の舌 赤字だけ消えし看板…
春13句 鯥五郎までの深さを d と置く 学生の挙手を待ちをりうらうらと 正座めける菠薐草や…
冬・新年17句 この俺に着込ませるとは大した冬 せみ塚や怒濤の如く冬紅葉 岩に罅祠にも罅冬…
秋12句 竜淵に潜むや松葉杖こつこつ 三秒の黙あり俳句甲子園 どっちみち遅刻どっちみち爽や…
夏19句 ビニールの中のギプスや髪洗う 余花といふには咲きすぎてゐるやうな 大蟻のかぐろき…
春16句 就活の革靴しづか薄氷 あの遠き飛行機を獲れしゃぼん玉 石蓴石蓴石蓴踏まずに行きたいが 細き目に見詰められたる聞茶かな 椿にもうしろめたさはありますか 八重桜ここのひとひらだけが濃い 積まれゆく僕とか三色菫とか 春の潮二十分待ちなら待とう 春といふほかに眠れる訳が欲し チューリップ畑は鳩羽鼠の夜 城跡の井戸より出づる春の蝶 葉も少し噛んでみようか椿餅 薇の曲がれるところ殊に甘 薇の製法 一.光を包む 行く春や二足歩行のコツは何 卒業や模
冬・新年 17句 鰭酒のほうから口へ入ってきた 先生の黙や水始めて氷る 川涸れてなほ橋であ…
秋 13句 ましたとさ 遠山に且つ散る紅葉 菊日和あと一卓のテラス席 ゴンドラの揺れや眼下…
夏 9句 探検や少女芒種の図書室へ 見下ろせば大花火なり八合目 信号待ちや右腿の汗拭ひ 函…
雲影やコンクリートは冴返る 春愁や送信ボタンに指の影 --------- 2017年の立春に俳句をはじ…