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フクロウは悪魔の象徴?

紹介

チェンソーマンの新シーズン、楽しいですね。新刊がkindleに配信されていたので何となく最初から読んでいたのですが、人物紹介には戦争の悪魔が、フクロウのような姿をした、と形容されています。
ちょうど同じタイミングで人気podcastのover the sunを聴いていたら、2人が観に行ったバレエ「白鳥の湖」に、フクロウを模した悪魔の話が出てきたではありませんか。知っている人には当たり前体操かもしれませんが、白鳥の湖には悪魔ロットバルトがフクロウを模して登場するのですね。
フクロウは、古代から神秘的な存在とされています。その見かけから、知識の象徴として尊敬されたり、幸運のシンボルとして崇拝されたりしてきました。知恵、芸術、工芸、戦略を司るギリシア神話の女神、アテナが正にそうですね。しかし一方で、中世ヨーロッパではフクロウは、悪魔の象徴としても恐れられてきた反面があるそうです。英語では、Satan(サタン)ですね。

キリスト教の影響

中世ヨーロッパでフクロウが悪魔の象徴となったのは、キリスト教の影響が大きいとされています。キリスト教では、悪魔は夜行性の動物と結び付けられてきました。そのため、フクロウの夜行性と、そのユニークな外見が悪魔との関連性を強めたのです。また、フクロウが獲物を捕る際に発する鋭い鳴き声は、悪魔の叫び声に例えられたこともあります。

魔女狩りの影響

フクロウが悪魔の象徴とされたもう一つの理由は、魔女狩りの時代にさかのぼります。魔女狩りの時代には、フクロウが魔女と関連付けられ、魔女がフクロウの姿で飛ぶと信じられていたのです。そのため、フクロウは魔女と同様に、悪魔と結び付けられるようになったのです。

  • "Owls were regarded as evil birds, sometimes as the witches' familiars, and their hooting was believed to presage death or disaster." (p. 107) - Kors, A. C., & Peters, E. (2001). Witchcraft in Europe, 400-1700: A documentary history. University of Pennsylvania Press.

小説ハリーポッターで、生徒に推奨されている使いとして猫、ネズミ(だったっけ?)の他にフクロウが推奨されているのはそういった背景と結び付けられていたんですね〜面白い。

ヤギも悪魔の象徴?

そういえば漫画『ダンジョン飯』では、ヤギも迷宮の主人として描写されていました。キリスト教においては、ヤギもその見た目などから悪魔と紐づけられて語られることが多いようです。日本語ではどちらも悪魔と書かれますが、ヤギの場合はSatanではなくdevilとして書かれているみたいですね(ざっと調べただけなので確かではないです)。それについてはまた別の機会に調べてまとめてみます。


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