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自転車の楽しみとは

僕にとっての自転車の楽しみ方を考えた時に何がそのコアに来るかと言うと、それはスピードでなければ効率でもないんです。これは自転車の基本性能であって、やろうと思えば出来る事になります。

なぜこれを言うかといいますと、スピードと効率は僕の自転車の楽しみ方ではないということを自分に明言しないと、根本的な自転車の選択に大きな影響が出てしまうからなんです。

少し脱線すると、最近の僕の流行り言葉に、「だって俺はプロではないから。」を何にでも付けて発言する様になりました。例えばとても高いカメラのレンズを買おうとした時に、自分に「俺はプロじゃないんだから。」と言い聞かせます。だって、同じ焦点距離のレンズでもっと安く買えるレンズはいっくらでもあります。
またレコードの針を買う時もお店の人は、ほぼ全てのレコード針は75点から80点の性能を持っています。残りのパーセンテージをあと幾ら追加で払って、どんな性能を上げたいかはあなた次第です。と説明を受けた事があります。

こう考える様になってから、自転車の選択がより定まる様になりました。

で、僕にとっての自転車の楽しみ方とは、自転車乗っているときのfree spiirtであったり、sense of freedomなんですね。あとは非効率的なルート選択や寄り道、スピードを出してしまったら逃してしまう瞬間とか、より今に集中して感覚をそこに寄せたいんですね。

となると自転車はどういったものが良いかが決まって来ます。でもそういった自転車って、自転車メーカーとして何が良いのかを言い表しずらいんです。ただ言える事は、自転車メーカーがよく言う「軽い、速い、高剛性、電動化、」は、僕には一切関係無いんです。僕がほしいのは、「程よい撓やかさ、程よい快適さ、程よい多様性、機械式、」別名「重い、遅い、煩雑、時代遅れ、」。よく海外ではSupplenessなんて言い方をします。
僕はレースをする訳ではないので、レーススペックの自転車を買っても、僕の目的は達成されないんですね、簡単に言うと。かと言ってママチャリでもないんですね。クロスバイクでもない。MTBでもない。グラベルでもない。かつて、僕が生まれる前の時代に、ランドナー(Randonneur)と言われたりTouring Bikeと言われて作られた自転車でロングライドや旅を楽しんでいた時代があります。KENTAROさんのインスタを見たらとても分かりやすいです。
https://www.instagram.com/niigata0252?igsh=OXF4dW9neDB3enQ3
思うのは、結局ここなんだなと思うんです。トリプルクランクセットで、フリクションシフターで、カンチブレーキで、650Bか26インチタイヤで、手組みホイールで、ロングチェーンステーでって気がついたら、僕が初めて乗った大人サイズの自転車から今まで、何十年経っても乗っている自転車が全く変わっていない事に気付くのでした。

まさに温故知古とはこれの事。

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