私があなたに歩みきれなかったのは、完全に私の中だけでの幸福だった。
あなたが花でなくて良かった。もしも本当に花だったなら、私はあなたを摘み取らんとするこの手を切り落としていただろうし、いずれあなたを枯らしてしまうこの大地を呪って負け戦の中を泥々と生き続けてしまうだろうから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?