大人の本気のごっこの遊び

出演したショーの話。

平安の色男、光源氏は
六条御息所という年上の愛人と夜を共にして
御簾の外で待つ女官をも口説く…
という序盤なのですが、

あの数秒の目線や表情を
わたしは一生忘れないと思う。

平安時代、実際に宮の中で起こっていた出来事だということは
想像に容易く、また、あの目線を向けられて
恋に落ちない女御がいるのだろうか?

なんと罪な男であったのであろう。

令和時代に生きるわたしが
本物のお屋敷の中で、
源氏の君に頂けたあの時間。あの視線。
数秒だけでもあの瞳に映していただけたこと、
なんというか…尊い。

あの瞬間だけは、
わたしは確実に平安時代に生きていて
宮仕えをしていて、
あの想い出を胸に宮仕えを続けるのであろう。

とても貴重な、タイムトリップの経験でした。

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