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「やる気が出ない」ときに考えるべきこと

今日、倉園佳三さんと恒例のグループセッションに参加している中、私が日頃からよく言いたがっている話が語られました。

ゲームセンターなどで「太鼓の達人」の「達人」が興じているのを見て

この人、ドラムやったらいいのに・・・

とつい思ってしまうのだというお話でした。

スッと思い出されたのは河合隼雄さんの次の一節でした。

ある中年の男性は仕事がまったくおもしろくなくなり、気分が沈んで何をする気もない、念頭にあるのは自殺のことばかりという。
しかも、その人は何もおもしろくない、気分が沈むと言いつつ、自分の苦しみを一時間にわたって訴えつづけ、むしろ強いエネルギーの存在をさえ感じさせるのである。

こうしたことって、とかくあります。「やる気が出ないんです・・・」「締め切りに間に合わせられないんです」という話を語らせたら右に出る人がいないほどやる気満々にとうとうと語り出す、といった方です。

私が思うにこの種のエネルギーを「うまく活かそう」としたらいけないのです。そうではなくて「そのまま使おう」とするのがいいというか、それしかできないんですね。

「そのエネルギーを仕事や勉強に向けましょう」というのではなく、そんなのはムリなので「その語るがままに語って出してしまいましょう」でいいと思うのです。特にいまのような時代には、それで何かが起こるということが多いのです。

それでなにも起こらなくても、そうしてみると次になにかがでてくるといったこともあります。

動力を形式に合わせようとすると、とたんになにも出てこなくなるから人間は不思議なモノなのです。