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ロウ引きまとめ

(tumblrアーカイブです)

[用意するもの]

  • ロウ引きする紙

  • ろうそく

  • クッキングシート

  • アイロン

  • てきとうなコピー用紙(吸い取り紙)

  • ロウがはみ出ても机を汚さないための養生(ダンボールが最適でした)

ろうそくはこういうふつうのでいいです。カメヤマさいこう。アロマキャンドルでやるといい香りになります。
広めのダンボールが手に入ったらロウ引き用にとっておくといいです。下側のクッキングシートはテープでダンボールに貼り付けておくとやりやすい。

工程

ろうそくをてきとうにぼきぼきと折って

簡単に溶けるので、カナヅチで粉砕する工程は不要でした。粉状にしてもかまわないんですが、静電気であちこち貼り付くのが面倒くさかったので、わたしはブロック状のほうが扱いやすいなと。芯はロウ引きしたあとで取り除けばいいので、くっついたままでOK。

クッキングシートではさんでアイロンで溶かしたあと、

じわじわ溶けていきます。温度は低めでも溶けます。

そこにロウ引きしたい紙を挟んで染み込ませます。

紙の上に砕いたロウソクを置いて溶かしながら染ませてもいいです。ロウを少しだけ足したいときは、ハサミで切ると調節しやすい。

ただしロウが余ってアイシングみたいになるので(余らないほどであればどのみちまだらになる)、適当なコピー用紙をはさんで吸わせるとよいです。見てると垂直方向(紙の表から裏)にしか染み込んでくれないんですよね、ロウって。待ってればまだらになってるとこに余っているロウが移動してくれるかと思ってたら、余ってるとこはずっとびったびたのまま変わらず。まだらになったとこにはロウを足すしかないです。アイロンで広げようとすると、(孔版印刷のインクの場合)インクがロウに溶け出してにじみます。とくに赤とか金。

右がロウ引き前、左が後。紙の地部分は半透明になります。

紙の繊維の間にロウが染み込むと、光の屈折率が下がるせいらしい。孔版印刷のインクは不透明なので、そこだけ透過度が下がって特殊印刷っぽくなります。経験的に、白や蛍光色、水色、黄色とかの薄い色だと面白い結果になると思う。クラフトに黄色ってほとんど見えないんだけど、ロウ引きしたら映えるかもしれない。白い紙に白インキで印刷したものも、面白い感じになるそうです。

いい感じにインキがはげて、なんとなく日本画っぽくなった。

ロウ引きしたあと

ミシンで縫い合わせてカバーに仕立てるとこんなかんじ。名刺入れとかポーチあたりつくれそう。カミメさんのイベントで販売してることもあります。
本の表紙がちょっと透けます。
折り目ついてもまたそこをロウ引きすれば伸ばせる&補強できます。ついでに消毒もできる。

いろいろなロウ引き

ロウ引きにむいてるのはとにかく薄い紙。厚いのでもできるけど、ロウをたくさん用意しないとポテチ置いたみたいになっちゃう。レースペーパーとか透明感もでてきれい。
封筒は厚手だったのでロウを大量消費しました…
ティーバッグのパッケージをロウ引きしてみたもの。
2019年のカレンダーの余りなんですが、せっかくのリソグラフ印刷、廃棄するのももったいないのでカードサイズに切ってロウ引きしました。ノベルティに入れてたりします。
シンプルなデザインだと、透け感がきれいにでます。
写真だと、フィルムのような感じに。
これもカミメさんのイベントで販売してたりしました。


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