2020年に読んで心に残った組織開発に関する5冊

今年読んで心に残っているビジネス本

『両利きの組織を作る-大企業病を打破する「攻めと守りの経営」』:加藤雅則、オライリー
『組織は変われるか』加藤雅則
『やめる人・ぶら下がる人・潰れる人』上村紀夫
『折れないリーダーの仕事』 下園壮太
『コーポレート・トランスフォーメーション 日本の会社をつくり変える』冨山和彦

Kindle Unlimitedで読んだ中では大当たり感が強かった。共著のオライリーの「両利きの経営」がベースとなっているのはもちろんだが、AGC(旧旭硝子)の事例が具体的で生々しく非常に参考になった。

大企業又は昔からある産業では新規事業領域の開拓(探索)がなかなか進まない。既存事業と新規事業では組織の性質も変わってくるはずだが、多くの企業では既存事業の組織とやり方で新規事業領域に取り組みは失敗する。組織を分けて、併存させていくことが肝要である。

『両利きの組織をつくる』の著書である加藤雅則氏の著作で、両利きの組織を作るための具体的なステップについて記されたのが本著。ストーリー仕立で読みやすいのも特徴。

辞めていく人が何に満足できていなかったのかを考えるきっかけになった。現状に不満を持っている人が、働きがい、働きやすさ、心身のコンディションのどこを求めているかを理解すること、また求めている事が何によって不足しているかを知ることが重要。

以前、構造改革、撤退業務に関わっており、チームが心身ともに厳しい時に読んだ。とにかく疲労回復が重要であることは元自衛官の言葉として説得力がある。活性が失われたチームを元に戻すのは難しくいかに崩壊を引き延ばすか、という主張はリアリティがある。上記のような任務は著書の通りであれば、チームの活性を保ちつつ崩壊を引き延ばすのは2年が限界とのこと。2年以内は意識しても良い時間軸だと思った。

『コーポレート・トランスフォーメーション』も日本企業が変化していくために、両利きの経営が必要と語られています。つまり、既存事業と新規事業(イノベーション)の併存。同時に強く思ったのは、人々の意識変容、行動変容が求められていること。つまり、パーソナル・トランスフォーメンションが必要。

以上の本は2020年に読んだ著作ですが、2021年も引き続き関心ごとであり、組織開発関連著書は読みたい。


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