Ringo Ishikawaはときメモの正統続編であり無限の荒野だ【攻略・ネタバレあり】

リンゴイシカワのことは任せてくれ

The Friends of Ringo Ishikawaをクリアした(その後検証もやった)。Nintendo Switchでも配信されたインディーズゲームとして名前くらいは知っている人もいるのではないだろうか。ロシア人が作った「くにおくん」シリーズへの愛に満ちた作品…そうした評判が多いように思う。

クリア後にWebで検索してみると意外とちゃんとした攻略情報が無いのだなというのも驚いた。まぁゲームの仕様上あまり攻略情報が要らないのだが、実は自分は一番大事な情報が分からないままでストーリーがなかなか進まず、結果的に1周目でほとんどの要素は制覇できたという経緯を持つ。本エントリではそこについても触れていくので、読めば割とスムーズにクリアできるだろう。それと、評価が高い「生活のリアリティ」については、それ以上評価が難しいからか、あまり言葉が尽くされていないようにも思う。そこについても触れていく。

せっかく発売から2年もたってからのレビューだ、しっかり語ろう。The Friend of Ringo Ishikawa、リンゴイシカワについては任せてくれ。なお、リンゴイシカワだけの情報が知りたい場合は、次の章「ときメモという名の無限の荒野」はまるまる飛ばしてくれ。でも出来れば読んでくれ。

ときメモという名の無限の荒野

リンゴイシカワの話をする前に「ときメモ」の話をする。なぜならタイトルにも書いた通り、リンゴイシカワは「ときメモ」の正統後継作品だからだ。リンゴイシカワをプレイするときに、「ときメモ」を理解していることは大いに役に立つ。

但し、この場合の「ときメモの正統後継作品」とは、ときメモシリーズの最新作として相応しいという事ではなく、初代「ときめきメモリアル」のイズムを受け継いだ作品という意味であり、「ときめきメモリアル2」以降の作品との関連性は薄い。ここでは初代「ときめきメモリアル」を以て「ときメモ」とする。

「ときメモ」は言わずと知れた恋愛シミュレーションゲームだが、「構ってほしい爆弾」や「構ってほしいヒロイン側からのデートのお誘い」といった他ヒロインからの妨害もある事が特徴的だ。狙っているヒロイン以外の全てのヒロイン候補はMAD MAX世界の戦士たちのように我々の狙ったエンディングを妨害しようとしている。先ほどの「爆弾」と「デートのお誘い」がコンボとして高校3年の秋ごろに決まると、それまでどんなに順調であっても急に狙ったヒロインとの未来が閉ざされるという事はままある。また、こうした妨害はヒロイン候補が増えるほど激化する。乱戦は死だ。

それゆえに、慣れたプレイヤー達はプレイングにおいて「如何に他のヒロイン候補キャラを出さないか」に注力する。「ときメモ」においては、学内で特定のパラメータ上昇アクションを取るとそのパラメータに反応するキャラが出没する(例えば学校の図書館で「文系」の勉強をすると、文系キャラのヒロインが登場し以降システムに組み込まれ、そして時として妨害行為を繰り出してくる)ので、学校内では目当てのヒロイン向けの活動(例えばスポーツ系の女子の場合は「運動」あるいは運動部に入部しての「部活」)か、誰とも出会わないで済む「休憩」しかしなくなる。

分かっているか?私立ときめき学園は無限の荒野だ。どこにもオアシスはない。修学旅行にはチンピラが現れ、トラックが勝手に校舎に突入し、女子の健康診断データは男子生徒(しかも主人公の友人)に盗まれる治安の悪さに、主人公は一人の女性に「ひどい事をされた」と言われただけで全校生徒から好感度が下がる一触即発の世界。ヒロインを増やす北斗の拳を見たことがあるのか?目を覚ませ。恋愛シミュレーションゲームだが、余計な女は不要なのだ。ハーレムなんてもってのほかである。

ところで、この狙ったヒロインと主人公、そしてゲームの都合上どうしても現れる最低限の邪魔ヒロイン、という限られた世界では、クリアのために行う事は割と限られる。藤崎詩織以外のヒロインの場合では、イベントコンプを狙うといった要素を加味しても、そのヒロインのためのステータス上げは登校中だけで十分すぎるほど上がるし、部活奥義も手に入るし、それだけやっていては少し退屈なのが実態だ。

挙句、このときメモ世界という無限の荒野において、一つの真実が存在する。それは、勉強した方がエンディングがいい、という事だ。

ときめきメモリアルは高校3年間の間にヒロインと恋愛を成就させることが出来るかが主題のゲームだ。月に4度デートをしていようと、3年連続で二人きりで一緒に初詣に行こうと、卒業の日に伝説の木の下で告白される事で初めて「恋愛が成就」された事になる。逆に、先に書いたような妨害の果て、月に4度デートをしようと、3年連続で二人きりで一緒に初詣に行こうと、卒業の日に伝説の木の下で告白してくる子が違う事もある。3年間の、最後が全て。そこがエンディングで、恋愛が全て決する。だが、人生は恋愛だけではないし、高校時代で終わらない。高校3年間の次に何が待っているのか。卒業の少し前に、主人公は進学か就職かを選択したうえで、試験を受ける。この試験の結果は、当然ながら勉学の結果に左右される(もちろん、音楽やスポーツでプロを目指すエンディングも存在はするが、そうした特殊ルートを選べるケースの方が圧倒的に少ない)。もちろん、ヒロインが主人公と同じ学力であるとは限らないのだが、大学が違っても恋愛は続けられる。ただ、「ヒロインは頭がいいが、自分は学力が足りないので二流大学進学やブルーワーカーとして就職」「ヒロインもバカだし、自分もバカ」というエンディングはちょっと将来に辛さがある。そして先の通り、ヒロイン攻略だけなら時間が余る。

さぁ、勉強だ。だが、勉強を学校でやると余計なキャラがヒロイン候補に台頭する事は前に触れた。どうするか?決まっている。夏・冬・春休み・連休に毎日勉強だ。遊びに行く必要はない。学校でヒロイン向けステータスを稼ぎつつ休憩を取り、土日は運動し(あるいは最低限ヒロインとデートをし)、夏・冬・春休みと連休はすべて勉学に費やす。ときメモ世界は無限の荒野、プレイヤーは修行あるのみだ。

なお、勉強ではなくスポーツでもいいのでは?と言われそうなので触れておくと、勉強を十分なステータスにしてから運動を始めても卒業する迄には国立試験に受かった上に陸上でインターハイに出られそうな、しかもイケメンというステータスにすることは出来る。挙句、これは誇張表現ではなく、こうしたステータス育成は藤崎詩織対応ルートとしても最も安定していてかつ効率がいい事だ。藤崎詩織は「全ステータスが高い」必要があるが、それでライバルヒロインを出すと爆弾解除で苦労するので、藤崎と同じ部活に入り学校ではそれに専念し、それ以外の勉学と雑学とルックスとスポーツは家で鍛える事になる。

もちろん、グダグダしてもいい。クリアに必要な最低限のステータスでも問題はないし、惰性で(カンストするまで)狙ったヒロイン用のステータスを上げ続けても、クリアは出来る。だがそのダラダラとしてプレイをしている自分は何なのだろうな。ダラダラとやるゲームの中でまでダラダラするのか?

ところで、こんな事をしていると、(プレイヤーとしては効率的なプレイングが出来ていいのだが)気が付けば恐ろしくストイックな高校生が完成していることに気づく。スポーツをこなし、なぜか成績はみるみるうちに学内トップに躍り出て、しかも伊集院のクリスマスパーティーに毎年呼ばれるほどのルックスは維持していて、雑学も豊富で会話は面白いにもかかわらず、人付き合いは悪く、放課後は部活か昼寝だけで雑談もせず、土日はおろか夏・冬・春休みも家から出てこない。それでいて恋愛はしたい…これは、悲しき怪物の物語ではないか?

無限の荒野に怪物を放ち、既存の怪物を倒すゲーム、それがときメモなのだ。

リンゴイシカワという荒野の効率的な攻略(スピード編)

さて、リンゴイシカワだ。縦軸の物語(とシナリオの進め方)についてまずは記載する。ストーリーのネタバレについてはある程度配慮するが、どうしても出てくるのでこれは許していただきたい。

リンゴイシカワは「くにおくん」オマージュであるという通り、エンディングは「赤制服高校との抗争に行く」、これだけだ。マルチエンドはない。冒頭から抗争状態にある赤制服高校との抗争が激化し、倫吾はチームのヘッドとして決戦に赴く。その行く末はどうなるのか、エンディングは自分の目で確かめてほしい。ともあれ、エンディングが見たければ街で赤制服高校との乱闘を繰り返していればよい。赤制服高校との対立ポイントが一定以上貯まっており、倫吾の友達たちのシナリオが進んでいれば、エンディングイベントが開始される(ただし開始されるかどうかはランダムなので同じ日に起きるとは限らない)。他の色の制服とは対立する必要はない。

だが、これはThe Story of Ringo Ishikawaではなく、The Friends of Ringo Ishikawaだ。倫吾の友人である健、四郎、吾郎、将のストーリーがある。これはいずれも切ないが、ともかくこの友人たちのストーリーがラストの抗争に活きてくる。そのため、前段落の通り、エンディングに必要なのは、赤制服高校との対立ポイントに加え、この4人のストーリーを進める事である。ではこの4人のストーリーを進めるにはどうするか。それは「学校に行く」ことだ。基本的にこの4人のシナリオは学校に行けば(それも別に朝から出なくてもいい)発生し進行する。四郎のイベントだけ通学路で発生するイベントだったはずだが、いずれ「毎日ちゃんと学校に行く」事を意識すればいい。不良でも学校に行くのだ。

ゲームを進めるうえでの格闘テクニックとしては、健の骨折後習えるようになるボクシングがあれば十分だ。ストリートボクシング(パンチの出が早くなる)と、ダックアンドウィーブ(パンチコンボ後にバックダッシュする)以外は全く使わなくて問題なく、キックや柔道は習いに行く必要はない(これ以外の技も使えるようになると退屈しないが、攻略において必要という技はない)。リンゴイシカワはファイナルファイトのように「同時に複数人殴る」事が出来ない一方で先方からの複数人同時攻撃はしっかりダメージが全部乗るので、とにかく乱戦処理をどうにかしないとあっという間にHPが減る(この辺もときメモと同じだ)が、パンチの出を早くし、パンチ後にバックダッシュをするというこの二つの技で劇的に状況が改善する。

まとめると、

1.学校に行ってイベントを起こす
2.赤高校を殴りに行く(森林を上に抜けた後左に行った場所に必ず待機しているのでこれを殴るのがよいし、1で学校に行ったついで、屋上で仲間を回収しておくと楽)
3.格闘スキルはボクシングのうち2つだけでいい。

上記3つの点を意識して行動していれば、開始から40日以内にエンディングに行くことすら可能だと思われる。

リンゴイシカワという荒野の効率的な攻略(網羅編)

さて、エンディングに行く道が分かったところで、いくつかの理由により新しい荒野が立ちふさがる。赤制服との戦闘は消耗が激しく(序盤だと仲間を連れていても負ける事も多かろう)、そして倒した際に得られる賞金は少ないためショップでフードを食べてもさして回復はしない(フードの効果はそのHP回復量よりは、満腹度が増加して自然回復量が増加する事にあるが、いずれにせよ回復には時間がかかる)。戦闘はせいぜい1日に1-2チームだろう。ボクシング道場はせいぜい2時間しかつぶせない。仲間イベントは、起きなければ学校に行ったところで20分しか使わない。

先ほどのポイント1・2・3を全部やっても、それだけでは1日のうち3時間しかつぶれない。だが、睡眠を8時間取っても(実際はおそらく5-6時間で十分だろう)、1日はまだ半分以上余っている。そう、よく言われていることだが、この暇つぶしとも言える、倫吾は高校生活で何をするのか?というのがThe Friends of Ringo Ishikawaの神髄である。この「無駄に時間がある」という高校生活のリアリティにどう立ち向かうのかだ。

実際、時間つぶしには困らない。お金をためればテレビデオが買え、テレビを見たりビデオ屋でビデオを買ったりできる(ビデオではカッコいいモーションの必殺技を身に着ける事も出来る)。さらにお金があればファミコンが買え、ミニゲームができる(1種類しかないし、クリアしてもクラスメートのオタクに「簡単だ」と言われるが、不思議と中毒性がある)。お金があれば卓球台を買って友人たちと遊ぶこともできる。お金があればビリヤードもできる(上達できるし、友人達と対戦もできる)。お金があれば、生活は充実する。

また、お金があれば本を買える。「くにおくん」では本で必殺技が身につくが、必殺技は増えない。その代わり本好きの「由奈」というクラスメートと会話が楽しめるようになる。

ああ、何はなくとも金だ。それはそうだ。だが他校とのけんかで得られる金はせいぜいが体重(自然回復量)維持のためのフードに消える。稼がなければならない。

方法は大きく言って3つある。鞄を持った学生を襲って鞄を質入れする(調子がよければ1時間で1000円くらい入る)、ビデオ屋でバイトする(5時間×3で週に12000円入る)、そして、奨学金を得る…だ。

不良だが才能のある倫吾を教師たちは認めている。この2年間を棒に振っていても、倫吾はやり直せると感じている(ただし限界はあると感じている。この辺がリアルだ)。ゆえに倫吾が試験で高得点を取ると奨学金が得られる。これは勉強量に応じて多少変動するが、最大で週に1万円もらえるので大きい。しかも全教科A判定を一度取ることで初めて由奈と話せるようになったり、数学でいい成績を取る事が愛子とのイベントフラグになっているので、勉強がイベントフラグを立てつつお金を稼ぐのに最も効率がよくなる。さぁ、勉強だ。暇だから勉強をするのだ

ここまでの話を整理すると、1日のルーティンは大体以下のようになる。括弧書きは進捗により省略可能だ。

朝6時起床
公園で筋トレ後、7時40分まで校庭のベンチで読書し、由奈と会話(8時を超えると由奈と会話できなくなる)。
授業を受け、昼休みに愛子達と会話。
授業を受け、放課後屋上で仲間を回収。
(ボクシングジム:技を2つ覚えるまでで、以降カット可能)
森を抜けて赤制服をボコる(赤制服が強いうちは水辺の黒をボコる)
(家に戻りがてらビデオ屋でビデオ新作が出ているかチェックor本を買う)
18時から20時に帰宅、見てないビデオを見たら25時まで勉強or読書。勉強が1時間単位なので微調整は読書で行う。
25時就寝。

規則正しく、体を鍛えながら受験も可能なレベルに学力を上げていく学生の鏡だ。タバコも吸わないし、バーにも行かない※。ストイックですらある。それでいて文学と映画に精通し、クラスの中の変わり者のオタク男子や文学女子とも話す人当たりの良さ。とてもいい子だ。先生も認めている。だが、そこまで完璧な学生でありながら、1日に1度程度、特に理由なく他校の生徒をボコるこれは、悲しき怪物の物語ではないか?(※タバコは吸ってもいいが、カッコいい気がするだけで特に意味はないという点がリアルで、ゲームだとすぐやめる。バーはやれば分かるが、特にビリヤードは面白くないし、自分で起こすバーイベントは1度だけなので、通う必要はない。)

喧嘩しなければいいのではないか?もっともだ。だが先にシステムでふれたとおり、赤制服との抗争ポイントを上げないと、いつまでもエンディングイベントのフラグが立たない。そうするとどうなるか、ますます勉強をし、暇つぶしのボクシングはマスターし、キックボクシングや柔道も手を出し(そしてマスターし)、ビデオを全て見て、本を全て読み、成績は当然優秀で、先生から「論文を書いてみないか」と言われて2本仕上げるに至る。悲しき怪物としての悲しさが増すだけなのだ

もちろん、グダグダしてもいい。喧嘩を負けるまで続けることで無理やり12時間寝る方法もある。それでも、クリアは出来る。だがそのダラダラとしてプレイをしている自分は何なのだろうな

そもそも、(どうしてもネタバレ的な要素を避けられないが)The Friends of Ringo Ishikawaの話のエッセンスは、倫吾がチームのヘッドであり友達を大事にするという事以外に自分のものを持てない事にある。健も、四郎も、吾郎も、将も、ヤンキーとしての生活の中で、傷つき、ダラダラとした人生の精算を迫られる。結果、ある者は何か新しい道を踏み出そうとする。だが、倫吾は、それがない。なんでも卒なくできる悲しい怪物は、その怪物性ゆえに自分の新しい道を踏み出せずにいる。その怪物としての悲しさがエンディングに表れていて、余韻も含めて、すごく良い。

ところで、友人達と倫吾の関係は上記の通りだとして、ヒロインらしき存在はいる。先述の通り、数学を鍛えれば愛子が家に遊びに来るイベントがあるし、本を読めば由奈と会話できる。しかし由奈との会話は驚くほどロシアなのだこれが!「『戦争と平和』はロシア人誰もが読んでいる。男は戦争パートを、女は恋愛パートだけを読んでいる」というロシアジョークを思い出さずにはいられない。結論から言うと由奈と結ばれるような軟弱なサブイベントはなく、倫吾は本好きとして本好き女子と話すに過ぎない。それでも、それでも魅力的な時間だ。愛子も、途中で四郎とダブルデートをする女の子も、靴箱のラブレターの後輩も、魅力的な会話をしてくれるが、それ以上はない。恋愛には発展しない。

倫吾は閉塞感の中に生きている。暇はいくらでもつぶせるが、街を出る事は出来ない。

詩織と出会う倫吾、出会わない倫吾。

大分筆を尽くしたが、悲しい怪物のストーリーとしてのときメモとThe Friends of Ringo Ishikawaの共通点を語る事が出来た。

ところで、ときメモの主人公は、オープニングで詩織への思いから当時の学力では入ることも困難な私立ときめき高校へ進学するために頑張った経緯が語られる。そしてそこから文字通りの怪物のような高校生になる。

だが、では、詩織がいなかった主人公はどこに行ったのだろう。努力して新しい道を切り開くことを知らなかった主人公は、どういう高校生活を過ごしたのだろうか。育てれば伸びる能力を持ちながら、自分の限界を自分で設定し、街から出る事も叶わないまま、イライラを暴力に変えてさまよう石川倫吾がそこにいるのではないか。

詩織に会った倫吾がときめき高校に行く話なのか、詩織と会わなかった倫吾が闘争に明け暮れる話なのか。いずれ、詩織と会おうと会うまいと、何でもできる中で何かをしなければならないという、思春期という無限の荒野の中に、倫吾は、少年は、いる。

Ringo Ishikawaはときメモの正統続編であり、無限の荒野を描いた快作だ。

↑クリエイターと言われるのこっぱずかしいですが、サポートを頂けるのは一つの夢でもあります。