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どこかに行きたい〜公開収録編〜

 外に出れない日が続いて暇だし日記にも書くことがないため、昔行ったところについていろいろ書いて、行った気になって気分を紛らわそうと思います。それがこのコーナー「どこかに行きたい」です。続く気しないな……。
 さて今回は、私が大学生時代推しくんに会うため通い詰めていた「ケーブルテレビ番組(地域の情報をお届け♪みたいなやつ)の公開収録」に一緒に行ってみましょう。(かなりフェイク混ぜてます)

 とある平日 7:50
 おはようございます。ケーブルテレビスタジオのある某駅に到着しました。スタジオはビジネスビルが並ぶ中にあるので、スーツやオフィスカジュアルを着た人たちの中をかき分けて向かいます。スタジオに近づくほどオタクらしき私服の女性の比率が上がっていきます。あっいつも見る金髪のお姉さんも居ました。多分あっちも私のことを認知しています。平日暇な人間なんて大学生か主婦か夜勤の人か……この話はやめましょう。

8:00
  スタジオに着きました。スタッフのおじさんから整理番号札を受け取ります。27番でした。早ければ早いほど良い番号を貰えますが、今でもかなり早起きなのでこれ以上は無理です。予想通りのいつもの番号で良かった。これならいい位置で収録を見守れます。入場は9:45、開始は10時過ぎです。

 8:15
  スタジオから少し歩いたところにあるカフェに来ました。なぜ少し歩いたか?近場のカフェは他のオタクが占領しているからです。(一部のオタクたちは大声でオタク丸出しの会話をしたり悪口を言っているので朝から疲れます)
 いつもの一番安いアイスカフェオレを頼んで時間を潰します。今日は大学の課題をやります。……でも1時間半も集中できるはずもなく、大抵カフェのWiFiに繋いでデレステとtwitterをやっていました。あと、カフェを出る前にメイクを軽く直します。

 9:30
 なんとか時間を潰し、スタジオに戻ってきました。入場時間よりちょっと早く並ぶのがミソです。他のオタクに整理番号を聞かなくていいし……(遅いと一人一人に何番か聞いて間に入れてもらう必要があります)なにより、推しくんのスタジオ入りの時間がこれくらいだからです。あっ!推しくんが事務所の車から降りてきました。手に衣装の入ったボストンバッグを持って、並んでいるオタクに会釈してスタジオに入っていきます……めちゃくちゃ眠そうです。かわいい〜。隣にいた他のメンバーが手を振っておはよう!と(列に向かって)言ってくれました。100点満点です。

 9:45
 入場開始です!入り口のスタッフに整理番号札を渡して、スタジオに入ります。ここが正念場、スタジオに入ったらベストポジションめがけて早歩きです(走ったら怒られます)。言い忘れましたが整理番号で席や立つ場所が決まっているわけではなく、早い者勝ちで場所……数列分のイスと立ち見のブースを埋めていきます。前の人がどこを狙っているのか、既に埋まっている場所はどこか、厄介なオタクはどこにいるか(通っているうちに覚えてしまいました)、迅速な解析と判断が必要です。
 最前、2列目の席は埋まっていました。まあ20番代で、1列につき10席もないので当たり前です。3列目からは空いています……が、これはトラップです。傾斜のないスタジオでは後ろの席に座ってしまうと前のオタクの頭しか見えない、なんてこともあります。という訳で立ち見の最前を狙うのが良いでしょう。推しくんが何処にいてもいいように、真ん中に立ちたいところですがそれもトラップ……真ん中には大きなカメラが来てしまうのです!2時間カメラのおじちゃんを眺めたいなら止めませんが。というわけで、真ん中から2人分ずれたところに決めました。ここは推しくんが座る席の直線上に位置するお気に入りのポジションです。

10:00
  収録が始まるまでずっと待機です。立ち見はずーっと立っていなければいけないので体力勝負。私の足腰はここで鍛えました。時間をつぶすときはスマホを後ろのオタクに見られないようにしましょう、SNSのアカウントやLINEで名前がバレたら相手に弱みを握られます。私はこの時も基本ソシャゲ(ツムツムなどプレイ人口の多いものにしましょう)をやります。スタジオのセットの向こうから推しくんたちの笑い声が聞こえます。可愛いですね。

10:45
「おはようございまーす!」
  やっと収録開始、セットにメンバーが出てきました。朝早くからの稼働で眠そうにしていたオタクたちも一気に外行きモードに変わります。お茶目なメンバーが最前のオタクたちと朝ご飯何食べた?えー、ちゃんと食べなきゃだめだよ!と話しています。これが最前の特権です(私は最前に入れた時、推しくんに着ていたスカートを指差され「それってミモレ丈?」と聞かれたのが思い出です。何?)。推しくんは相変わらず眠そう、でも今日も死ぬほどかっこいい。凝視していたらばちりと目が合いましたが、すぐに逸らされました。かわいい!
 収録はカメラなどのセッティング、調整→段取り、オタクにやってほしいこと(掛け声とか拍手とか)の確認→撮影の繰り返しです。正直だるいですが、約2時間無料で推しくんの顔を眺められるのはこの現場だけなので頑張って耐えます。セッティング中、他のメンバーが雑談して飽きさせないようにしてくれているのに推しくんは隅っこであくびしたそうな顔をしていました。伏せたまつ毛が長かったです。

12:30
 収録終了です!最後にスタジオのみんなで記念撮影をします。推しくんのブログに載るやつです。ただこれもまた公開処刑であり、何かやらかした時に晒されたりオタバレを防ぐために顔を伏せます。自分が分かれば良いのですから。(でもたまに友達と行った時はノリノリで決めポーズをしていました)そういったオタクはかなり多く、顔伏せるなんてそんなやましいことある!?とメンバーが笑います、ここまでテンプレです。
 記念撮影も終わり撤収、しかしここも大事なポイント!出口でメンバーによるお見送りがあります。なんとお金を払わなくてもメンバーと言葉を交わすことができるのです。しかしここでがっつくと炎上するのでさらっと捌けていくのが常識。推しくんに「今日も楽しかった!」と言い放って出ていきます(何故か推しくんの隣のメンバーが私に向かってにやにや笑っていることが多いです。必死乙ってこと?)。振り向いてみると、推しくんが少し微笑んで手を振ってくれていました。めちゃくちゃ好きです。

 ……お疲れ様でした。これで公開収録は終わりです。クソ眠いです。私はこれから大学に行きます、なんとか次の授業には間に合うので。(多分寝ちゃうけど)

 いかがだったでしょうか。この現場は私にとって青春なのでつい熱が入ってしまいました。スタジオはずいぶん前になくなってしまったので、私がこの現場を語り継ぐ吟遊詩人にならねばと思っています。は〜〜現場行きたい!
 またどこか遊びにいきましょうね〜〜。



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