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君への気持ちコンプセット【2024.3.22】

・卒業公演から5日後の平日午前という、なぜ今?というタイミングで推しくんのポストがあった。このマイペースっぷり、最後まで推しくんは推しくんだ。

・ロスのやつがきている。今まではいい卒業公演だったなあ、という興奮でなんとかもっていたが、少しずつ余韻も体を抜けてきてじんわりと「辛すぎる!」という気持ちが戻ってきてしまった。

・今日は夜に友人とご飯の約束があるので、街に出る。

・ついでにツーショットを撮るために予約しまくったCD受け取りの旅へ。店員さんが丁寧に数えてくれた山を受け取り、トートバッグの底が抜けそうになる。めっちゃ積むオタクはキャリーを転がして各店を回るのだが、私は結局そこまでにはなれなかった。トートバッグがちょうどいい。

・そしてもう一つの目的、グループのメンバーが撮影した、推しくんの写真展へ。

・撮り下ろし作品、過去彼が撮り溜めてくれた13年分の写真、ここでしか見れない映像作品(他メンバーのソロ曲MVに推しくんが出ているもの、車で走っている様子)2本……と盛りだくさんの内容だった。

・いい意味で気が狂いそうな空間だった。好きすぎて気が狂う。どこを見ても推しくんがいて、その顔はどれも綺麗で、やべ!美しすぎて目潰れる!と思って目を逸らしても別の推しくんがいる。怖すぎ。特に過去写真がたくさん飾られたテーブルの展示は見応えしかなく、中には見たことのない推しコンビの写真もあり今すぐ買わせてくれ!!と思いながら、撮影禁止なので網膜に全力で焼き付けた。しかしその数時間後、展示写真のコンプセットが発売された。150枚セット。あんがとね……。これでUSJの二人乗りアトラクションに乗ってる推しコンビの写真が家に来ます。

平松様……。ちなみに寝顔の写真は6枚あった。寝すぎだろ。

・その上、卒コンからは最後に推しくんが着ていた学ランと推しくんを召喚するための儀式セットも展示されていた。おそらく学ランを間近で眺められるのはこれが最後だろう。龍と虎が刺繍された、光に反射してスパンコールが輝くきらきらの学ラン。推しくんに一番似合う丈の、これ着て踊ってるとは思えないほど重い学ラン(他の推しくんの学ランを羽織らせてもらえる機会が昔あったけど、マジで重すぎてビビった)。もうこれに袖を通す人はいない。そう思うとまた涙が出てきて、流石に不審者なのですぐにハンカチで拭った。

・今からめちゃくちゃ気持ち悪いことを言うけど、全部の推しくんが好きすぎて、これ以上他の人を好きになれる気がしない、と思った。いやこれからポッと他の人を熱狂的に推すことがあるかもしれないけど(まあ9年半、生身の人間に対してそうならなかったので今の私があるわけだけど)、一般人に対して、いま推しくんに抱いているこの感情を向けることは無い……んじゃないかな、と思った。これが愛だとするならばの話だけど。

・そんなことを思いながら友人たちと待ち合わせる。今日は大学時代の友人3人と。一人は1月に会っていたが、もう2人は数年ぶりだ。

・同い年の人間が集まるとどうしても人生の話になってしまう。仕事のこと、恋愛と結婚のこと……。私は仕事は適職だと思っているから(将来性のない仕事だと分かってはいるが)続けているだけだし、恋愛と結婚はまあ、そういうステージにすらいない。推しくんがアイドルやめたことを話すと「じゃあこれからだね」と悪気なく言われる。本当に私のような人間が恋愛をできると思っているのか、と笑いながら怒ったフリをした。そうするとみんな「できるよ」「ごさいちゃんはなんだかんだ出来るタイプだよ」と真剣に言ってくれる。そうかなあ。この世に私のこの激情を許し、共にしてくれる人がいるとは思えない、とさっき改めて感じたところだったんですが。

・これまた改めて感じたことだけど、私は私に関わってくれた人の幸せを本気で祈っている。帰りがけに「みんな幸せになってねー」と言うと、「なんていい奴なんだ……」と返された。ども、いい奴です。

・これからの人生を思いながら、コンプリートセットの注文ボタンを押した。

・テプラで「犯罪なんで」と打つときの気持ち。

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