【清水昇のOP戦球種・投球分析】松坂直伝のスライダーはどうなった?

こんにちは!のじです。
実は96年生まれということもあり、スワローズの中でも清水投手をこっそり応燕しています。

清水投手といえば、2年連続”最優秀中継ぎ”のタイトルを獲得。3年連続の受賞となれば、史上初の快挙です。

そんな清水投手ですが、ヤクルトのキャンプを訪れた松坂大輔氏にスライダーを指導してもらうという記事がありました。

記事の中で、「直球とフォークが主体で、手詰まりで投じたスライダーの結果が良くなかった」とあるようにスライダー系統の精度を課題と感じているようです。

このnoteでは、2022年オープン戦(以下OP戦)の投球データを基に松坂直伝のスライダーについて分析したいと思います。

まずは、2021シーズンの球種割合を振り返ってみましょう。

2021年の清水投手の球種・投球データ

2021シーズンの清水投手の球種割合は下記の通りです。

引用元: http://xdomain3pk.html.xdomain.jp/hks.html

投球の約90%をストレートとフォークボールで占めています。いわゆるツーピッチ投法です。

2021年は72試合登板、日本新記録の50ホールドを記録する素晴らしい成績でした。

一方、所々でホームランを打たれるシーンが目立ちました。被本塁打も12と中継ぎ投手としては多い数字となっています。

そういった課題があったことから、スライダーの習得・精度の強化に取り組んでいることが伺えます。

OP戦の球種・投球データ

清水投手のOP戦全7試合の球種割合は下記の通りです。
スポナビで全投球を手計算して算出しました。

OP戦 球種割合

参考:スポナビ

カットボールの割合が11%と昨年に比べて増えました。

下記の別記事にあるように「速くて小さいスライダーを投げたい」とあります。
そのため、スポナビ上、カットボールと表示されています。このnoteでは、カットボール=松坂直伝のスライダーとし、分析したいと思います。

松坂直伝スライダー(カットボール)の配球について

OP戦、清水投手はカットボールを12球投げています。
12球全球、左打者に投じています。カットボールを左打者のカウント球、追い込んでからの勝負球の両面で試していたようです。

松坂直伝スライダー(カットボール)の精度について

12球中9球はストライクを取れているので、制球面は問題ないと思います。カウント球としては、有効に使えている印象を受けました。

一方、12球中空振りを取れたのは1球のみ。
楽天の島内選手にはカットボールをセンター前に運ばれたり、アウトに打ち取っていても、捉えられいた打球もありました。

そのため、勝負球としての精度はまだまだと感じます。

まとめ(今後の展望)

シーズン開幕後、清水投手がどのくらい松坂直伝のスライダー(カットボール)を投げるのか、注目です。

個人的には、とても有効なボールになると思っています。ストレートとフォークのイメージが強い投手のため、打者の頭にないボールを投げることができます。

一方、清水投手自身があまり良い感触を感じていない可能性もあります。

OP戦序盤はカットボールの割合が高く、積極的に投げていました。
しかし、3/19と3/20のOP戦最後の2登板は、カットボールを使わず、ストレートとフォークの2球種のみでの投球でした。

開幕後は昨年のようなストレートとフォークのツーピッチになる可能性もあります。

いずれにせよ、3年連続の最優秀中継ぎのタイトルに向け、楽しみなニュースでした。
今後の投球スタイルに変化があるか注目です。

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