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シンガポールへ出発 2024 Jan18

4年ぶりにシンガポールへ戻る旅、そして二度目のバリへ旅する
1人で合計、10日間の旅を計画した。
常夏のライオンシティーといわれるシンガポールにに住んでいたのは6年間。
この国の地面に初めて足を踏み入れたのは2002年だった。勤めていた中国の商社の打ち合わせで、シンガポールにある日系商社を訪問した。
強い日陰を遮ることが出来ないうえ容赦なく暑い、そしてあまり情緒はない若い国…という印象を持ったのを覚えている。
その時は打合せ後にMarina Bayエリアへ連れて行ってもらい、ラクサヌードルを食べたのが一番感動する思い出になった。始めて食べる辛くて美味しいココナッツ味のヌードル。中国(雲南地方)出張では良く食べた太いコメのつるつるした麺「米線」が嬉しかった。
旅の思い出はずばり食べる思い出。単純だが本当だ。

その頃、シンガポールは既に国際金融都市、貿易のハブ港として発展は加速していたが、国力の増加とともに一層サービス業が発展する勢いがつき始めた頃だったと思う。
もともと戦後の関係修復から、高度成長期の手本となった「日本に学べ」という指導者の掛け声とともに日本ブームが高まり、私が住み始めた2012年以降は急にラーメン屋が激増、なんと遠く離れた日本の有名ラーメン店のみで激戦が繰り広げられる「ラーメン選手権」が開かれるまでになった。しかも一杯のラーメンが3000円はするのだから驚きだ。
私はもともとラーメンは嫌いではないが、「背徳の美味しさ」な割になぜか一杯のラーメンだけでは頭が満足できない困った性格。シンガポールでラーメンを食べたことは2,3回位しかなかった。しかもお茶も有料(笑)その不経済さゆえにわざわざシンガポールでまで食べようと思ったことがなかった。けれども、何事においても「キアスー」(=我先に知りたい、話題を先取りしたい)国民性を持つシンガポール人にとって、ラーメン激戦はたまらなく嬉しいようだ。

日系デパートでは驚くほど頻繁に地方物産フェアが開催されるようになった。タクシーの運転手の口から「もう北海道フェアには飽きた」と聞いて驚いたのを覚えている。


インフラは勿論のこと、衣食住、教育やアートにおいても貪欲に新しいものを受け容れながら常に変化し続け、人の流動も日本と比べたらはるかに面白い国、それが私がこの国に抱く印象だ。メディアも国民も口を揃えて自らの国を「小国」と呼びつつも、リーダー達がこのアイランドを優秀な頭脳国家にするべく強い主導権を握り、政治面や経済面においてスマートかつしなやかな動きで、多様性豊かなこの特殊な多民族を一つのアイデンティティを持つ国に纏めている。


今回は滞在中の合間に私のシンガポール人の親友と一緒に途中バリへ行く計画も盛り込んだ。計画を立て始めてみると実際にシンガポールでのんびり出来る時間は少ないことに気付き残念だが(実は前職から転職までの無理やり休暇として作った時間なので)
欲張らず、楽に、そして無理せず好きな場所で時間を過ごすのが目的だ。

価格の安さから、迷わずscootの直行便チケットを1ヶ月前に予約した。
私は格安フライトよりは、本当の意味で超怖いフライトも20代の頃にサバイバル済みなので、狭いとか笑顔がない、といったソフトサービスはあまり気にしない方だと思う。中国よ、有難う。
チケット価格は、3万6、7八千円にサーチャージと預け荷物を一点追加して、5万円を超えない良心価格。

scoot TR809


成田空港では中国の女性客が日本酒とウィスキーの豪快なお買い物する場面に遭遇した。
「今買わないと午前中に完売します」という店員の親切なアドバイスに従い、女性は30000円のジャパンウイスキーを3、4本大人買いしており、 一瞬にして棚からウイスキーの在庫が消えた。

この風景こそ東南アジアの貿易ハブ シンガポール

機内で隣に座った日本人女性と仲良しになった。
食べないと決めて居たはずなのに、つい機内の匂いに誘われて私は好物インドのひよこ豆ダルカレーを食べてしまった。到着後の夕食の約束の為に準備周到に到着するつもりだったが、旅のしょっぱなから誘惑に勝てない私の弱さが出てしまった。少し後悔…。(彼女は中華ハム入りご飯)

朝4時起きで電車を乗り継ぎ空港へ向かったために出発から既にややふらついていたため、お腹も満たされたせいか飛行中は後部座席のベビーの絶叫も不思議と気にならずひたすら5時間位寝ていたように思う。
やや足元の狭さが苦痛ではあったけれど、無事に午後3半くらいにチャンギ空港へ到着。
scoot どうも有難う!

空港で親友と3年ぶりに感動の再会を果たし、そのままイーストエリアのお宅へ直行する。
今回知ったのは、Uberはこの国から撤退したということだ。
今はGrab Taxiが一番使われているようだが、しかし何と価格が強気な事!
携帯アプリから呼び出すと、一番安いComfort Taxiは12ドルくらいからだったし、地図アプリが経路案内をしているにも関わらず運転しながら「道が分からないんだよ」とのたまうことにブチ切れてしまったことまであった。小奇麗な車両タイプになるとSGD20ドル以上もしていたが、良い車輛で高めのサービスになると、比較的トラブルも少なかった。

2017年頃はComfort Taxiが一番多く、地元のおじちゃんたちと色々交渉しながら道を選んで移動したものだったが、今回はGPSアプリに振り回されるドライバーたちの迷走ぶりを経験することになった。

(続く)

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