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動物園より面白い シンガポール植物園 (朝のおすすめ編) 

シンガポールの外歩きは、暑さと日よけとの格闘でもある。
シンガポールを訪れる世界各国のアジア人の中でも、日本人、特に女性は比較的簡単に判別されやすい。
日よけ防止のつば付き帽子を目深に被っている。そして、日よけ防止のアームバンドをしている。更に、暑くても長袖のフード付きパーカーを着たり、限りある体力を上手に使うため、間違ってもビーサンではなく機能的なスニーカーを履いている。(シンガポリアンによってはビーサンやクロックスも普通にいる。彼らは車で来ている事も多いから)
年齢によっては、緊急事態が起きても大丈夫なように旅行用のポーチやショルダーバッグを(斜め掛けに)掛けている。
そして、日傘。

と、これは典型的な例なのでもちろんすべての人が同じとは限らないが、これは曲がり角のお肌を守りたい日本人女の自分がそうであったからその気持ちが良く分かるのだ。

ところが、ある条件の下で植物園に朝早く行くと、それら日よけは全く無用であり、しかも余りの開放感におのずと両手を大きく広げて空を仰いで深呼吸をしたくなるのだ。

とても快適な朝の植物園へGo


植物園の中でも、一般公開のガーデン、例えばジンジャーガーデンや一般の散歩エリアは朝の5時から解放されているから、実は暑さの大敵であるお日様が昇るよりずっと早く開園されている。
有料のオーキッドガーデン(8:30a.m-) やその他飲食店は各自開館時間が違うので、興味がある人は事前に調べてみよう。(情報はコラムの最後に。)

場所はオーチャードRdをひたすらタングリン方向へ歩き続ければ到着してしまうという意外にも便利なところにあり、この広大な植物園が市街地の中心に位置することが素晴らしい。

素晴らしい巨木が至る所に。幸せの象徴、真っ赤なサガの実がなる木
園内は広く整備されている。怖いほどにゴミ一つ落ちていない



私は以前、朝6時台に行ってはジョギングをしていた。東京の代々木公園などと比べるとはるかに広大かつラビリンス的なので、是非ちょっとした探検気分で訪れてほしい。
分かりやすい中心部は池を取り囲む小道。ここは丁度良いジョギングコースなので、平日、終日も朝から多くの市民が運動や犬の散歩に訪れている。
そう、ここは犬の大博覧会の会場でもあるのだ。

余りの美脚につい後ろから撮ってしまった



日本ではお目にかかったことのない美犬や巨犬が、これまた国籍不明のさまざまな様相のオーナーとモーニングウオークを楽しんでいる。犬つながりで誰もがすぐに友達になれるような(顔を洗ってメークもしていけばロマンスが生まれるかも?)陽気なムードさえ漂う。

老若男女、ヨギー、太極拳、植物好き、ただの観光客など、すべての人にこの美しい植物園は解放されている。
そして、朝露に濡れた肉厚な植物の葉が一斉に光合成を始めるのだ。
びっくりするような音色の虫たちが大音量で活動しているのを聴くのも面白い。
そう、ここはもともとジャングルであったシンガポールを、かなり綺麗に整備した熱帯公園なのだ。

敷地が広大なため、入り口は全部で5つあるのだが、無理してビジターセンターへ向かわなくても、個人的には早朝であれば便利なゲートの開門時間を事前に調べてから入り、各所にある地図で自分の位置を確認しながら歩いたほうが良いと思う。
もしビジターセンターに行くのならここでマップを入手できる。
穴場はNassim Gateかもしれない。静かな入口だが、ここから入ると研究施設を横目にしながら静かなウオーキングをたのしむことが出来る。

いつも静かに移動していた美しい白鳥達

観光でついつい夜更かししてしまい、朝起きるのがつらい。。または、ローカル朝ごはんを食べたいから、とつい植物園を当回しにしようとした人には、是非とも早起きして植物園に足を運んでほしい。きっと素晴らしい思い出の一つになる事をお約束する。

ここの植物やそれにまつわる話は次のコラムで。(続く)

Singapore Botanical Garden
シンガポール植物園
https://www.nparks.gov.sg/sbg

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