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移住するマインドになった理由1

40年東京都心で生まれ育ち暮らしましたが、今年24年の夏に軽井沢エリアに移住をします。私の移住は、まさに転職のように「これ!」という明確な理由が1つだけあるわけではなく、色々な理由がチリツモとなり、考えや気持ちに変化のグラデーションが生まれ、決断に至った気がします。ただシンプルに要約すると3つのきっかけがありました。

  1. コロナ禍に通った野尻湖と軽井沢

  2. 夫がフルリモート職へ転職

  3. 東京生活のレールの先が見えた、ような気がした


きっかけ1 コロナ禍、渋谷のまちから緑多い長野県へ訪れたこと

2020年世間で新型コロナが始まった頃、私たち夫婦は渋谷駅近くの賃貸マンションに住んでいました。当時、私の職場(表参道)にも夫の職場(恵比寿)にも近く、渋谷駅から徒歩数分で部屋の窓からは空がみえ、景色が抜けた部屋での生活は、家賃はそれなりでしたが満足していました。「100年に1度の渋谷大規模再開発」がすぐそばで行われ、年越しカウントダウンもハロウィンも最高潮の頃でした。

ところが、緊急事態宣言が発令され、ある日突然まちから人がいなくなりました。クレーンを乗せたビル、大量の人を渡す大きな歩道橋や莫大な交通量を捌く歩道にほとんど人はいなく、「灰色のまち」になった渋谷がありました。

人がいないまちの店舗の多くはクローズとなり、ガラス張りと金属の無機質な建物を横目に、決して広くはない家に夫と住みながら、なんで渋谷にいるんだろうと少しずつ疑問を感じ始めていました。

2020年4月末頃、緊急事態宣言中のスクランブル交差点

世間は変わらずコロナ一色となる中、会社もテレワークが続き、その夏に初めて訪れたのが長野県と新潟県の境にある野尻湖エリアでした。
北陸新幹線で東京駅から長野駅まで約90分。そこからレンタカーを借りて約50分で着く緑に囲まれた秘境のような湖。Airbnbでレンタルした山小屋に泊まり、夜は真っ暗ながらも朝は窓から見える木々に癒され、10分ほど歩くと、太陽に照らされてキラキラと光る湖に癒される数日間を過ごしました。

夫は山小屋でリモートワークをして、仕事後に車で温泉に入りに行くなど、渋谷では味わえない生活を数日間体験できました。

見える世界は空と緑と湖のみ

この野尻湖滞在がきっかけとなり、夫婦で緑と自然を求める日が始まりました。同じ年の秋にはもう少し東京に近い軽井沢の別荘エリアでAirbnbを借りて過ごし、翌年21年には夏と秋に軽井沢へ、22年夏には再び野尻湖へ避暑に行きました。
その間、自然と地元の不動産屋さんを訪れるようになり、軽井沢の情報をSNSで収集したり、東京からインターネットで土地や中古物件の検索をコソコソとする日が自然と始まりました。

この3年間での数回のバケーションが単なる旅行では終わらずに、自然と不動産屋さんに出向いて話を聞き、SNSで情報収集を始めていたことが、今思えば移住の1歩を知らないうちに踏み出していた気がします。