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【Dota2】Tundra EsportsがThe International 11を制す【翻訳記事】

今年もまたTIが終わりました。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
私はあの決勝で繰り広げられた完勝劇の余韻がまだ少し残っているような、なんとなくフワフワした気分に時折陥りながら月曜日を終えました。

さて、今回は久々の翻訳記事です。
世界長者番付などでもおなじみの媒体Forbesが今回のTI決勝について伝えている内容をお送りします。

こういう媒体は専門誌や専門サイトと違い、ゲーム内容や大会の概要についてあまり分からない人も触れることになるわけです。
「そんな多様な読者が想定される中でどのような伝え方をすればいいのか」というのは私にとって非常に勉強になるかなと思い、今回はこのような形式を取ることにしました。

原文へのリンクはこちらになります。

では、翻訳です。


Tundra EsportsがDota2の大会、The International 11の決勝戦で、Team Secretを3-0で下し、優勝した。
この優勝により彼らは優勝賞金8,486,704ドルと共に、世界一のDota2のチームという栄誉を勝ち取った。

大会がトーナメント形式に入って以降のTundraは無敗で、マップ単位で見てもグループステージで4つ、メインステージで1つを落としただけであった。
近年はダークホースと呼ばれるチームがTIを優勝することも多かったが、今回は最も強いチームが見事に自らの運命を勝ち取った形となった。

Upper Bracketの決勝でTeam Secretを2-1で下していたこともあり、Tundraが決勝戦においても支配的に試合を進めるのではという見方は強く、そして実際にその通りになった。
第1試合でTundraは、相手のSecretにLeshracというヒーローを取らせる作戦に出た。
このヒーローは今大会を通して有力なヒーローと考えられていたが、Tundraは対抗する術があると考えたのである。
一部のアナリストはこの選択に懐疑的であったが、結果としてTundraが正しかった。
彼らはこの決勝戦の開幕戦を見事な快勝で発進した。

第2試合は同じストーリーが展開された。
SecretがLeshracを取り、Tundraがそれを再び打ち倒した。
この試合、Secretは先ほどよりは良いスタートを切ることができ、より競った試合展開となった。
しかしTundraがピックしたVisage、Arc Warden、Chaos Knightといったヒーローが戦いに混沌をもたらし、流れはTundraの方へと傾いていった。
彼らはこの試合を取り2-0とし、TI制覇まであと1勝と迫った。

第3試合ではSecretがTundraの十八番を奪おうとNaga Sirenをピックした。
このヒーローはTundraが大会を通して使用してきたヒーローだ。
そしてSecretは既に二度敗れているLeshracを三度ピックした。
この試合、今までの2試合よりもさらにSecretが勝利に近いところまではたどり着いたものの、Tundraの壁はあまりにも高く、決勝戦を3-0で制してTundraがTIチャンピオンとなった。

Team SecretにはまたしてもTI制覇を惜しくも逃す結果となった。
彼らは2019年に4位、2021年には3位を記録していて、今大会ではもう一つ順位を上げ、2位となった。
今年は彼らにとっては困難の多い一年で、ラストチャンス予選を抜けてなんとか今大会にこぎつけることができた中で、最後の大きなチャンスをつかみ損ねた格好となった。
それでも彼らは賞金2,451,843ドルを獲得した。

ラストチャンス予選を通過したもう一つのチーム、Team Liquidが今大会のもう一つのハイライトとなった。
スター選手でありかつてTIも優勝したLasse "MATUMBAMAN" Urpalainen選手が大会前に、今大会限りでの引退を表明していた。
今大会の本命チームでは無かったものの、Liquidは長い道のりを経て大会最終日まで勝ち残り、Lower Bracketの決勝戦でSecretに2-1で敗れ、3位となった。

大会を通してゲーム内では素晴らしいプレイが繰り広げられたが、一方で大会運営の面では失態を晒すこととなってしまった。
特に決勝戦第3試合では公式放送が10分近く巻き戻り、視聴者はリアルタイムで戦いを見届けることができなかった。
この一件は今大会発生した様々な運営上の問題や技術的な問題のほんの一部であり、Dota2コミュニティでは当然ながらそれらに憤る声も上がっている。


訳者後書き

やっぱりこういうニュースサイトに出る記事だけあってキレイにまとまっていますね。

当たり前ですがこの元記事の筆者だってもっと書こうと思えばいくらでも書けるくらいには知識もあるでしょうし試合も見ていたと思うんですが、そういうところの取捨選択というのは本当に参考になります。

特に私のような深いことを書くことを求められていない/そもそも求められてもできないタイプの人間にとってはある意味最も目指すべきところになってきそうです。

そうはいっても、ホントのこと言うと第1試合でTideが見せたPipe&Mage Slayerというアイテム選択とかその辺に触れてる記事を探したかったところではあったりします。
まぁでもこういう形で後書きで触れたのでノルマ達成ということで。

今年もTIが完了したということで、ここからはチームの編成変更とかその辺が話題の中心になってくることでしょう…と言いたいところですが!

日本人としてはもう一つ見届けねばならない戦いがあります。

なんと日本でDota2のオフライン大会が開催されます!
しかも今大会はアジア各国の選手を招待した国際大会で、日本代表チームも参戦決定!

あまりの事態にどこを強調すべきか分からなくて全部太字にしてしまいました。
普段はJapan Dotaにあまり触れずに海外にかぶれている私ですが、今回ばかりは日本代表を応援します!

海外のチームはどうも応援しづらいし、英語の実況中継は見る気がしないなんて思っているそこのあなたも、今回はチャンスですよ!

というわけで、いつか取り上げようと思っている間に開幕が再来週に迫っていた大会の紹介もしたところで、今回の記事は終わりです。

それではまた。

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