プール後の更衣室で襲ってくる虚無感

この感覚についてどうしても書き起こしてみたくなった。

小学校のプールの授業後に、更衣室で襲ってくる、「何もかもがどうでもよくなってしまう」いやーな感覚がふと懐かしくもなった。

タオルで作ったワンピースみたいなもので身体を隠しながらもそもそと着替えているとやってくるあの、感覚。

「なんでこんなところでコソコソ着替えているんだろう?ばかばかしい。虚しい」と急にすべてが無意味に思えてくる。

子供らしく、全裸になって走り回りたかった、とかそんな可愛い感覚とも違う。

水泳自体は好きだったと思う。プールに入ったとき、身体が感じる浮遊感は好きだった。楽しいことが終わった後のがっかり感なのかもしれない。

プールの後で襲ってくるのは水の中で感じる一体感から切り離された悲しみなのか。水中で知らない誰かの感情でももらってきたのか。

もしくは運動後に血糖値が下がってしまったことも影響しているのかもしれない。

着替えの最中に襲ってくるのは、自分の身体を人前にさらす脆さが悲しいのか、変化していく身体に心がついていけなかったのかもしれない。

背中を丸めて着替えている、その態勢が後ろ向きな気分を誘発するのか。

そのすべてが合わさって起こる感情なのかもしれない。この感情は引きずることなく一瞬で消えていく。

そして、また同じ状況で襲ってくる。「コソコソ着替えている」時に襲ってくることが多かった気がする。

大人になってからは感じない不思議な感覚。悲しみでもない、切なさでもない、

だけど何もかもが無意味に思えて何もしたくなくなる、絶対的に嫌な感覚でしかないあの感覚。

ふと、この感覚に名前を付けてみたいとおもった。

「プール後更衣室症候群」


*次回、この感覚を少し分析してみたいと思います。

https://note.com/noijn19821/n/na2d18282808d




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