プール後更衣室症候群に関する考察

前回の記事はこちらから

調べるうちに自分と同じような感覚に陥る人が多く、とても興味深くネット上で一日中調べていました。

私の感覚としては「虚無感、虚しさ」が最もふさわしく表現できる言葉だったのですが、「懐かしい」「母親を欲する」という感覚の方もいて、面白く感じました。

私は懐かしいような気分になったことがなかったのですが、水中で胎児だったころの記憶がもどる説にはロマンを感じます。羊水の中での幸せを思い出し、現実に引き戻されて辛く感じるという、どうしようもない辛さのうしろにはとても幸せな感覚が隠れているのは素敵なことです。

前回は主観で書いたのですが、今回はネット上で見つけた様々な意見を忘れないように書き記し、まとめさせていただきます。

・Sad nipple symdromeについて:胸の周りを触るとセロトニンが減少して気分が沈む症状があるようです。授乳中にこの水泳後の更衣室の感覚を思い出す方が多いようで、何か関係がある気がしてなりません。着替えの最中、胸の周りに触れてしまうことが不快感を誘発するのかもしれません。

・性的な変化に対する戸惑い:例えば露出の高い服を着ているとき、背伸びしてお化粧をしたとき、ふとすごく嫌な気分になることが特に繊細な思春期にはあるようです。身体の変化を受け入れられないことから嫌悪感が生まれるのでしょうか。

・男性にもこの感覚はある:女性特有の症状かな、と思いましたが、男性にも経験者がいるようです。だから、上の女性特有の理由による反応だけではないようです。でもやっぱり女性に経験者が多いようです。

・低血糖に関して:水泳は体力を消耗しますので、終わった後には血糖値も下がっていますので、頭がフラッとするのは理解できますね・・・

・体温変化:プールの水は冷たく、寒い日の外のプールは唇が真っ青になるくらい体温は下がっていますよね。寒さが不快だったり、温度変化で気分が悪くなったりします。

・夕日を見た時と同様の切なさ:赤ちゃんが黄昏時に泣き出すように、夕日を見たり黄昏時に切なくなる、そんな気持ちに通じることがある、という意見がありました。

・旅行など、非日常に触れたときにふと感じる違和感と似ている:いつも居る場所にいないことをふと意識した瞬間に生まれる違和感にも通じるものがあるようです。そこから「今自分のいる場所は本来の場所ではない」という意識が生まれるのかもしれません。

・前世や胎内記憶が呼び起こされる説:水中という普段の感覚とは全く違う感覚から、母親の羊水の中を思い出したり、戻りたい!という感覚になる。胎内記憶からさらにさかのぼった生まれる前の感覚に引き戻されるのかもしれません。

・プールの中で他人の感情をもらってきたり、霊的なものをもらってくる説:邪気をもらって気分が重くなったり、何かにとりつかれているような状態もあるのかもしれません。

色々面白い話が出ていました。水泳+更衣室という条件で生まれる様々な感情。私だけではない、ということに感動しました。

人の感覚、感情、そこから前世の話まで色々な解釈があり、面白いですよね。水中という非日常な感覚と、その後の疲れ、という部分にヒントがあるような気がしてしまいます。ぜひぜひ誰か真剣に研究をしてほしい!

*綿矢りささんの小説「蹴りたい背中」にもこの感情が触れられているようで、今度読んでみようと思います!

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