見出し画像

ロードトリップ 5日目

ユタ州、ソルトレイクシティに立ち寄る。今日の最初の大きな目的はみんな大好きハイスクールミュージカルのロケ地、イーストハイスクールを見に行くことだ。今日の車内BGMはもちろんハイスクールミュージカルのプレイリスト。懐かしすぎる…
一番最初の曲、Start Of Something Newはもちろん、最後のWe're All In This Togetherもみんなで歌って、車の中はカラオケ状態だ。出身の国も年齢も違うのに、知っているものが一つあるだけでこんなにも盛り上がれる。

わたしがハイスクールミュージカルに出会ったのは中学一年生の時だ。部活の帰り道、先輩に「めちゃくちゃ良いから観てみて!」と半ば押し付けられるような形で受け取ったのがこの映画のDVDだった。全然観る気もなくて、でも「どうだった?」とか感想を聞かれたらめんどくさいなあと思い渋々見始めたのだった。それがまんまとハマってしまった。英語や歌詞なんて訳分からなかったけれど、耳で覚えて口に出して歌ってみたり、辞書と睨めっこして歌詞を和訳してみたり、ダンスだって全くできやしないのにちょっと踊ってみたり…(ちなみに同級生の子でこのダンスを完璧に踊れる子がいて、その子の隣で曲に合わせて少し体を動かしてみたら「いや、ダンス下手すぎか!」とバッサリ言われたのでそれ以来やっていない。笑)
この頃からオタク気質があることがうかがえる。いや厳密にいえば多分小学生の時から一度ハマるととことん沼にどっぷり浸かるタイプだったように思う。まあそんな話はまた今度時間がある時にでも。だいぶ話がそれたが、ハイスクールミュージカル、最近見ていないが、久々に見返したくなる。

イーストハイスクール

なんの変哲もなくイーストハイスクールは建っていた。そりゃあそうだ、普段は地元の高校生が通うごく普通のどこにでもある高校だ。日にちは限定されるが、内部を見学できる日もあるらしい。わたしたちが行った日は休日だったこともあり学校自体が休みだったので、正面で写真を撮って楽しんだ。

トロイとガブリエラ、その他仲間たちが今にも出てきそうな気配。

ボンネビルソルトフラット

思う存分写真を撮った後は、車に乗り込み本日の宿へ向かうはずだった。しかしメンバーの一人が何やらビーチが近くにあるとの情報を手に入れたので、せっかくなら気分転換に行ってみるか、ということになりそこへ向かうことにした。何人かは洋服の下に水着をあらかじめ着ていたりと、既にわたしたちの頭の中はビーチでいっぱいだったのである。

しかし、到着してからこの期待はすぐに裏切られた。裏切られたというのは正しい表現ではないかもしれない。単なるわたしたちの確認不足だった。ビーチの情報を手に入れた子がしっかりウェブサイトの内容を理解していなかったようで、ビーチと言うには程遠い、ボンネビルソルトフラットというところにたどり着いた。あたり一面塩が広がる、白い世界が続く。

空の青とのコントラストが素晴らしい。

水着を着てまで準備し、ビーチで遊ぶことを心待ちにしていた何人かは、これには相当気持ちがやられたらしく、言葉も出なかったようだった。車内のあちらこちらでため息と「ビーチだと思って楽しみにしてたのに」という残念そうな声が聞こえる。

しかしこれはこれで、かなりの絶景だ。後々調べてみたら、あの有名なウユニ塩湖のアメリカ版と謳われ、密かに人気のあるスポットだということがわかった。単なるリサーチ不足だっただけで、これはこれでたまたま良いところにたどりついた。時期によっては水が満ちている時もあるようで、その時に訪れれば水を利用して鏡面のような写真も撮れるとのことだった。ビーチを期待していた子たちの気持ちも少々復活したようで、「インスタ映えする!」などと言ってはしゃいでいた。さすが、若い子たちは気持ちの切り替えが早い。

翌日は今回の旅の大目玉、イエローストーン!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?